ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラの声を聴く〜その2
昨日の続き。スパッラの演奏方法についてです。
10数年前の私も、そして今回の私も、最初はストラップをつけて「肩に掛けて」演奏を試みました。
しかし、それがどうもしっくり来なかったのです。もちろん慣れていないという要素も多大でしょう。しかし、それ以上に「そうじゃないんだよな〜」的な感じが楽器から伝わってきたのです(笑)。
自分の立場から言うと、あの構え方ですと弓や腕の重みが弦に乗らないのがどうも違和感。私はもともと弓と腕の重みだけで弾く(つまり弦に弓を押さえつけない)タイプの演奏をします。ですから、一般的なヴァイオリンやヴィオラもなるべく肩の上で平らになるように構えます(普通というか近代以降はやや前に傾ける人がほとんど)。
そうした「自然な」音の出し方からすると、胸の前に構える「肩掛け」方式はどうもしっくり来ないのです。もちろん、高倉さんも言う通り、明らかにストラップ的なもので胸に前に吊り下げて弾いている絵もありますが、それが全てではありません。
ということで、私は本当に単純な発想というか欲求に基づいて、普通のヴァイオリンのように肩の上に乗せて(あごでは挟まない)弾いてみたのです。
そうしたら、まあなんと弾きやすい(音を出しやすい)ことか。そして、危惧された左手の運指にも全く問題がありません。正直10秒も弾けばすぐに左手の作法(楽器の支え方、音程の取り方、ヴィブラートのかけ方など)はマスターできました(楽器から教えてもらいました!)。
右手、つまり運弓の方は、まあ今まで5弦のヴァイオリンやヴィオラ、そしてヴィオラ・ダモーレなどを弾いてきましたから、そちらもコツをつかむのは難しくありません。
さらに「楽器の声」を聴くと、楽器自身の胴体を振動させる方法もわかってきます。実際、とても良くなるので、高倉さんも驚いていらっしゃいました。(続く)
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