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2023.07.08

あの日から1年

Th_b0cb2z98g601_sclzzzzzzz_sx500_ の日から1年。あっという間でした。

 あらためて御本人の無念、昭恵さんはじめ御親族の皆様の悲痛を思い、ここに祈りを捧げようと思います。

 先日あるところで、安倍さん暗殺事件に関するネット上のあらぬ噂を真に受けた人たちから不躾な質問を受け、思わず感情的になってしまいました。

 今は、逆の立場、すなわち元総理が元総理でしかない人たちの立場に立てば、それも致し方ないことだったと思い、反省モードに入っていますが。

 不思議なご縁があって、我が家は2012年の夏から安倍家と懇意にさせていただいていたので、そこでしか知り得ない元総理のお人柄や信念、そして夫人の特別な能力に触れることができました。

 その10年間の中で、私はいつも反アベの立場の方々とも普通につきあい、立場が違えば自分もそちら側に立っていたであろうことを想像してきたつもりです。

 たとえばこの本、いわゆる保守派層を対象としたものなので、両極端な評価があるでしょう。片方は何度も読み返し涙するでしょうし、片方は読みもしないで(読めばなおさら)「美化するな」と怒りを覚えることでしょう。

 私にとっては、安倍さん自身のみならず、菅さん、野田さんの名演説の永久保存版テキストとして大変魅力的でした。

 一方で保守派論客たちの文章は一度読めばいいかなという感じ。気になったのは櫻井よしこさんの文章。同内容の本も出ているのですね。

 安倍さん自身を倭健命と重ねるのは、いろいろな意味でどうかと思いますし、結果として昭恵さんが弟橘媛役ということになるわけで、それはそれで御本人がどう思うかは別として(当然櫻井さんは御本人にも話しているでしょうが)大きな問題があると感じました。

Th_00670-194691946s2109 弟橘媛については仲小路彰も大変重視しており、多くの文献、作品を残しています。中でも、歌曲「象徴の女性」シリーズの中の「弟橘媛 3部曲」は素晴らしい作品です。

 仲小路彰をめぐって、私も各方面からの毀誉褒貶が激しく、ある人には「国賊」扱いされていますが(苦笑)、安倍さんのまさに命懸けのお仕事ぶりを見てきた者としては、それもかすり傷程度にしか感じておりません。

 そんなこと一つとっても、本当に私の人生に大きな内的影響を与えてくださった安倍さん。あらためて感謝の気持ちをこめ祈りを捧げたいと思います。

Amazon われらの安倍晋三

 

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