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2023.07.01

エゴ(こと)を捨てソウル(もの)に帰れ!

Th_img_2672 日は金沢にてトークショー。九州やニューヨークも含めて多くの方々においでいただき恐縮です。

 燃料と称して、金沢駅到着後すぐに加賀鳶を一杯ひっかけまして、講演中も差し入れの高龍神社のお神酒をちびちびいただきました(笑)。

 いやいや、私にとっての日本酒はまさにお神酒であり、未来からの情報ダウンロード速度を加速する、すなわち左脳(理性)を抑え、右脳(霊感)を研ぎ澄ますための触媒なのです!

 さて、懇親会のあと、富山の立山に移動しまして、久しぶりに会う友人の別宅に宿泊させていただきました。

 今回北陸ツアーをするタイミングで、本当に十数年ぶりに彼から連絡がありまして、不思議なご縁を感じた次第です。

 彼の師匠であるキース・ヒルのことを中心に、まあ興味深い話をたくさん聞くことができました。

Th_img_2677 そんな中、特に心に残ったのは音楽や楽器制作において、エゴを捨ててソウルを重視しなければならないというキースの言葉でした。

 これ、ワタクシの専門分野「モノ・コト論」に勝手に引き付けますと、「コトよりモノ」ということになりますね。コトは自己であり、自我であり、自意識です。モノとは他者であり、宇宙であり、非意識です。

 ソウルは霊であり、古く日本では「霊」を「もの」と訓んでいたのも偶然ではないでしょう。また、大陸の体系化された(楽譜のある)音楽が入ってくる以前の日本古来の音楽のことを「もののね」と称していたのもまた示唆的ですね。

 私の講演やセミナーで盛んに言っていることの一つに、「日本人は言葉を信用していなかった。コトは意識、コトノハは意識の端っこ(上っ面)。だから、言葉より絵を好み、絵草紙や漫画を発展させた。言葉で語り尽くすことは最初から諦めていて、結果、17文字や31文字で充分とした」というようなことがあります。

 今もこうして言語で表現していますが、元々私もこれで何かを完璧に伝えようなどとは思っておりませんし、だいいち、これらは自動書記なので、読み返すことも校正することも記憶することもありません。

 逆に行間に垣間見えるであろう「モノ」的雰囲気を味わっていただきたいだけなのです。講演も結局同じです。通り過ぎる音楽や映画や物語を楽しむように聞いていただければ本望です。

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