仁藤敦史 落合陽一 『こうして「日本」は誕生した』
法力を発揮した空海も尊敬したであろう聖徳太子。空海は聖徳太子ゆかりの地を多く訪れています。
のちには空海は聖徳太子の生まれ変わりであるという伝説も生まれます。
この対談では、国立歴史民俗博物館の仁藤敦史教授が、魅力と謎に満ちた飛鳥時代について語ります。当然、聖徳太子についても言及があります。
落合陽一さんがいいですねえ。日本史に詳しくないということで、漢字の読みとか堂々と間違っちゃいますが、しかし逆にメタの視点からの鋭い発言が多く勉強になります。それこそ、学校での教育がどうあるべきか考えさせられますよね。
断片的なデータの蓄積はコンピュータやAIにまかせておけばいいのです。過去の情報の処理は得意な人(?)に任せておけばよい。それより、分野横断的な、クリエイティブな気づきが大切。それは未来からの情報ですから、我々生命、特に人類の仕事です。
昨日までの研修の内容にも関わってくることですね。そうそう、そう言えば仁藤先生、静高の先輩なんですよね。理系から文転したところは私と同じですが、さすがレベルが違います。私は完全なる落ちこぼれタイプでしたからね(苦笑)。
本編後半に出てきた話、古事記や日本書紀のような神話が、その成立年代の文化を反映しているという意味でもフィクションであるというのは面白かった。そう考えると、近代の用語や知識が出てきちゃう古史古伝も一概に馬鹿にはできないなと。
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