『修行僧の一年: 禅修行体験記』 上田光淳
私なんですが、仏教、神道、キリスト教、イスラム教、新宗教…いろいろな宗教宗派のプリーストたちに気に入られる傾向がありまして。
なんででしょうね。こちらとしては、ありがたいかぎりですが、果たして先方にはなんのメリットがあるのか。
そのおかげで(?)、今日も定期で炎上する某団体ネタに関連して私もネットに写真さらされてました(笑)。ま、その団体も私もなんも悪いことしてないので放置ですが。マスコミにとって謎の宗教はカネになるのでしょう。
禅宗で言えば、いわゆる「老師」と言われる方々との個人的なおつきあいが結構あります。
それぞれのいろいろなお話をうかがう中で、それぞれの道場(僧堂)の個性がわかって興味深い。
著者の上田さんの道場も、もしかしてあそこかな?という感じ。
この本、かなりリアルだと思いますよ。よくぞ毎日日記をつけましたねえ。その行為自体かなりチャレンジング。
いや、私は全く修行をしたことない一般人(ニセ坊主)ですが、各方面からの聞いた僧堂あるあるエピソードと照らし合わせてリアルと判断しただけです。
もちろんその理不尽な厳しさというのもリアルですが、それを耐え忍んでいくうちにある種の「悔しさ」が芽生えたり、ちょっとした出来事に幸せを感じたり、自分や他者の未知の部分と出会っていったり、そういう雲水さんの心の成長もリアルだと思いました。
それこそが禅の修行の目指すところであり、修行道場(僧堂)とは、その目的を達成するために650年以上かけて完成したシステムであるわけです。
というわけで、私はこの本を読んでしっかり「疑似体験」できましたので、疑似僧侶としてさらに疑似修行を積みました(笑)。
まあ、お釈迦様は最後は難行苦行を離れたわけですから、これからの修行はVRも含めて擬似的になっていくのかもしれませんね。
Amazon 修行僧の一年: 禅修行体験記
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