英語の語源が身につくラジオ(堀田隆一)
最近は全国を旅することが多く、移動の時間に「音声」を聞くこと機会が増えました。
その中で最もたくさん聞いているのが、英語史研究者である堀田隆一先生の「英語の語源が身につくラジオ」です。
英語全然ダメな私ですので、意外に思われる方も多いかと思います。
正直、このラジオを聞いても英語がしゃべれるようにはなりません。そういう目的ではなく…これは私の嗜好なのですが、とにかく何語でも語源とか歴史的変遷とかに「萌える」のですよ。
いちおう日本語が専門なので、そちらの方は今までもずっと勉強してきました。一方で、英語となると、若い時はなんとか日常会話くらいできるようになりたいと人並みに本を買ったりラジオを聞いたりしましたが、どうしてもある一線を越えて上達することはありませんでした。
それが逆に気になったんです。なんで英語ってこんなに「例外」が多いんだ?特に表記と発音の矛盾が甚だしすぎる。例外たちにも規則性がなかなか見当たらないし…。
それが、この堀田先生のラジオで実に明快になった。そう、つまり英語史、英国史を知ると、なんでこんなに複雑なことになってしまったのかが分かるのです。
で、自分の英語に対する嫌悪感が、決して自分のせいではなく、英語、英国自身に原因があるということで救われたような気がしたわけです(笑)。
まあとにかく、ノルマンやらバイキングやらゲルマンやら、いろいろな民族に占領され、言語も変化させられたと。これじゃあ、しかたないなと。
もちろん、英国がヨーロッパ辺境の地であって、日本の東北地方のように、文法も音韻もかなり「訛っている」ということもありますが、そこにさらに多言語が流入してきているので、たしかに混沌としますよね。
文法的な「訛り」は比較的「単純化」の方向に行ったので、それは国際語としてまあ適格と言えましょう。しかし、やはり発音とスペルの乖離はなんとかしたいですね〜。
というわけで、このラジオを聞くことによって、勝手に溜飲を下げているワタクシでありました。
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