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2023.05.07

『オスカー・ピーターソン ジャズ界の革命児』 バリー・アヴリッチ監督作品

Th_81bixbpgtal_ac_ul400_ 日は東京にて、あるジャンルの名ピアニストといきなりセッションをしました。

 彼は言うまでもなく、いちおう私もアンサンブル経験だけは豊富なので(逆にソロ経験は皆無)、最初からお互いアドリブで楽しく合わせることができました。

 うん、やっぱりアンサンブルは楽しい!

 というわけで、世界一のソロ奏者にして、世界一のアンサンブルの達人、オスカー・ピーターソンについて今日も書きます。

 昨日紹介したアルバムを深く楽しむためには、この映画を見ておきたいところ。

 どういう歴史の上に、あの天国的なトリオ演奏が実現したのか。

 音数は多いが、しかし余白も感じさせる彼のピアノ。

 そして、絶対に他人の邪魔をしないどころか、共演者を至福に導く「愛のアンサンブル」能力。

 本当に彼は「演奏するため」「表現するため」だけに生まれてきたような人ですね。

 昨日も記した、戦後間もないころのJ.A.T.P.の来日の映像も出てきます。プロデューサー、ノーマン・グランツが流暢な日本語で挨拶している!

 そして、1964年のあのトリオでの来日についても触れられています。そして、あのアルバムの最後に演奏された「Hymn To Freedom(自由への賛歌)」の物語。それを知って聞くのと知らないで聞くのとでは、あまりに音楽の価値が違う。

 脳卒中からの復帰。復帰後の生き方がそのまま音になっている。障害や衰えも受け入れ、それらさえも味わいに変えてしまう「素直さ」。

 人間オスカー・ピーターソンの魅力がよく分かる映画ですよ。インタビューに答えるメンバーがまたすごい。それだけでもオスカーの才能と魅力がよく分かるというものです。

Amazon オスカー・ピーターソン ジャズ界の革命児

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