『オスカー・ピーターソン ジャズ界の革命児』 バリー・アヴリッチ監督作品
今日は東京にて、あるジャンルの名ピアニストといきなりセッションをしました。
彼は言うまでもなく、いちおう私もアンサンブル経験だけは豊富なので(逆にソロ経験は皆無)、最初からお互いアドリブで楽しく合わせることができました。
うん、やっぱりアンサンブルは楽しい!
というわけで、世界一のソロ奏者にして、世界一のアンサンブルの達人、オスカー・ピーターソンについて今日も書きます。
昨日紹介したアルバムを深く楽しむためには、この映画を見ておきたいところ。
どういう歴史の上に、あの天国的なトリオ演奏が実現したのか。
音数は多いが、しかし余白も感じさせる彼のピアノ。
そして、絶対に他人の邪魔をしないどころか、共演者を至福に導く「愛のアンサンブル」能力。
本当に彼は「演奏するため」「表現するため」だけに生まれてきたような人ですね。
昨日も記した、戦後間もないころのJ.A.T.P.の来日の映像も出てきます。プロデューサー、ノーマン・グランツが流暢な日本語で挨拶している!
そして、1964年のあのトリオでの来日についても触れられています。そして、あのアルバムの最後に演奏された「Hymn To Freedom(自由への賛歌)」の物語。それを知って聞くのと知らないで聞くのとでは、あまりに音楽の価値が違う。
脳卒中からの復帰。復帰後の生き方がそのまま音になっている。障害や衰えも受け入れ、それらさえも味わいに変えてしまう「素直さ」。
人間オスカー・ピーターソンの魅力がよく分かる映画ですよ。インタビューに答えるメンバーがまたすごい。それだけでもオスカーの才能と魅力がよく分かるというものです。
Amazon オスカー・ピーターソン ジャズ界の革命児
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