静岡市の各種桜を堪能
今日は珍しく(?)母親孝行しまして、静岡市の藁科川沿いをドライブ。
枝垂れ桜が好きだという母のリクエストに応え、まずは有名な栃沢の枝垂れ桜を見に行きました。私も初めて。
今年は暖かく、やや満開を過ぎていたのは残念でしたが、それでも鶯鳴く山里の自然美を堪能できました。
京都五山の一つ東福寺の開山、静岡茶の祖とも言われる聖一国師の生家米沢家に、300年ほど前根を下ろしたと言われる枝垂れ桜。足元の茶畑の緑と桜色とのコントラストが絶妙でした。
周囲の山々の山桜も、新緑に囲まれて美しい。
静岡市街の実家から小一時間で、これほど豊かな自然を味わえるとは思いませんでした。同じ葵区なんですがね。
静岡市は南北に長い。森林地域が全面積の8割ですから、こういう山里の奥にはもっと深々とした山々が連なります。
実家は静岡市にあり、最近はこちらにいることも多いのですが、案外山間部へは足を運んでいないなと気づきました。
山梨や家内の実家のある秋田の方が山歩きしています。灯台下暗し。そんなものでしょうかね。
枝垂れ桜のすぐ近くには、同じく樹齢300年と言われる大きなかやの木があります。
聖一国師の生家米沢家の菩提寺でもある龍珠院という小さな寺の入り口に立っています。
梅園で有名な洞慶院の末寺ということですから、曹洞宗ということですね。東福寺は臨済宗ですが、まあ禅宗ということで良しとしましょう。東福寺ももともと真言宗だったようですし、そのへんの緩さは日本仏教のいいところでもあります。
私はこちらの大木の方により惹かれました。なんというか、険しさというか厳しさというか、女性的な枝垂れ桜に対して、大変男性的に感じました。
帰りには、藁科中学校近くの桜並木をしばし鑑賞いたしました。
たくさんの家族連れが満開の桜を楽しんでいました。中には真新しいランドセルを背負った小学生や、しわのない制服に身を包んだ中学生らの姿も。
散りゆく桜とともに、人々の新しい生活が始まるのだなと思うと、なんとも感慨深いですね。
花が散らなければ実はなりませんから。
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