バッハの無伴奏に通奏低音を加える
この日は…ええと、はとバスで東京から山梨に帰ってきたんだ(笑)。はとバス初めて乗りました。そしてはとバスで家に帰る人は初めてかも(笑)。
まあそれはいいとして、山梨で素晴らしいミュージシャンの方と共演させていただきました。それまでその方とは仲良くお話はしていたのですが、あそこまで才能あふれる音楽家だとは存じ上げず、大変失礼しておりました。スミマセン。
いやあプロでもあそこまで即興でできませんよ。ご本人は謙遜しておりますが、まさにプロの中のプロでした。能ある鷹は爪を隠す。能ない私はない爪を見せびらかす。なんとも恥ずかしいことです(苦笑)。
今日はある歌謡曲の伴奏をしてもらったのですが、彼のその音の付け加え方を聴きながら、なぜかこの演奏を思い出したのです。
音を足すセンスというのは難しい(もちろん引き算はもっと難しい)。足すということでいうと、この発想とアイデアはなかなか興味深い。
バッハの無伴奏ヴァイオリン曲に伴奏をつけるというのは、たとえばシューマンやメンデルスゾーンらが実際やっていますが、ここでのアプローチはちょっと目的が違いますよね。
正直、自分が妄想していたのとは和声や構造が違うところが何か所かありましたが、それはそれで面白い発見でもありましたし、自分だったらどういう低音をつけるだろうかと考える機会となりました。
バッハ自身だったら、何を加えたでしょうか。それともやはり加えないのでしょうか。空白が示す無限の可能性という意味では、本当に禅的な曲ですよね。特にシャコンヌは。
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