『タモリ3〜戦後日本歌謡史』
一昨日お会いした川添象郎さんのプロデュース作品は無数にありますが、中でも変わり種と言えばこれでしょう。
タモリさんの芸としては「タモリ」「タモリ2」の方が面白いのかもしれませんが、音楽好き、特に昭和歌謡好きにとっては、このパロディー作品はたまりませんし、タモリさんの音楽的才能、特に歌のうまさ(?)には感激ですよね。
この時代になってみると、この戦後日本歌謡史の正確さには驚きさえ感じます(笑)。勉強になります。
このアルバム、今では伝説になっていますが、あまりに元ネタの面影を残しているので、発売延期(発禁)になりました。タモリさんはそれを逆手にとって、オールナイトニッポンでかけまくるという荒業に出て、結果としてマニア受けしてそれなりに売れました。
歌詞と旋律、コード進行の変化のさせ方が絶妙ですよね。これこそタモリさんの才能、芸の奥義、センスの良さですよね。教養もないとできない。
演奏もわざわざ録ったのでしょうが、さすがアルファレコードで、非常にクオリティーが高い。その本気度がまた面白さを倍増させますね。
どれも素晴らしい出来ですが、一つ選ぶとしたらどうかなあ…富士山田弘とプールサイドの「長嶋は今日もダメだった」かなあ(笑)。
あらためて鑑賞しますと、本当にタモリさん、象郎さんの天才性を感じます。そして昭和の歌謡曲の多様性も。
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