追悼 坂本龍一さん
大変残念な知らせでした。
高橋幸宏さんに続き、教授までが…。
教授の業績については、私がここで語るまでもありません。
私は直接お会いしたことはありませんが、間接的には大変深いご縁を感じております。
そのご縁の一端を紹介するとともに、教授が投げた未来へのボールの、ほんの一部でもキャッチさせていただくことができるよう、あらためて精進する覚悟をするつもりです。
音楽的には、やはりバッハでしょう。教授のバッハ論は、一般的なものとは少し違いました。そして、それが私のバッハ観に近いところがあって、勝手にシンパシーを感じていました。
続いて出口王仁三郎。
教授は、1984年から5年ほど、「本本堂」という個人出版社を持っていました。
当時朝日出版社から出た「本本堂未刊行図書目録」の中には、なんと武邑光裕編/細野晴臣装幀『往復書簡 ウィリアム・バロウズ-出口王仁三郎』という項目があります。
残念ながら実際には刊行されませんでしたが、バロウズと王仁三郎に対話させるなどということを考えるのは、世界に教授くらいしかいないでしょう(言うまでもなく、バロウズと王仁三郎は時代的なズレもありますし、実際に往復書簡を交わしたことはありませんでした)。
これは読みたかったなあ…。
そして、仲小路彰。
YMOの結成と活動の背後には、川添浩史さんと象郎さんを通じて仲小路彰の影響がありますし、YMO散開後、菊池武夫さんと創り上げた、神戸ポートアイランド・ワールド記念ホールのオープニングイベント「COSMOPOLIS」は、仲小路の「未来学原論」のイメージを元にしています。
そのあたりについて、いつかお話ができれば思っていましたが、今生では不可能になってしまいました。残念です。
さらには仲小路彰からつながるCS60は、おそらく教授の闘病生活の一つの支えになっていたことでしょう。
あまりにピンポイントなご縁でした。いや、まだこれからもそのご縁は生き続けます。少しでも御遺志を継ぐお手伝いができれば思っております。
ご冥福をお祈りします。向こうでも音楽を作り続けてください。どんな音が鳴り響くのか、私も楽しみにしております。
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