池田綾子 『数え歌』
この日は西日本ツアー3日目で、滋賀県の長浜にてセミナーを開催しました。
またまたいろいろ面白い出会いがあったのですが、出席者のお一人が懇親会でこの歌を歌ってくれました。
NHKみんなのうたで15年ほど前に放送されていたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
カノン進行の耳優しい和音に乗せて、各国の数字が1~7まで歌われていきます。
順番としては日本語、英語、中国語、ドイツ語、トルコ語、スワヒリ語、日本語(ひふみ)。
ちなみに日本語の「いち・に・さん・し・ご・ろく・なな」は一般的な数字の読み方ですが、すべて音読みするなら「なな」は本来「しち」と言うべきですよ。もちろん「いち」や「し」と聞き間違いやすいので「なな」と発音するわけです。
結果として、最後の「ひふみよいつむな」の「な」とかぶるということになるわけですね。言うまでもなく「よん」も元は「よ」ですので訓読みです。
このあたりは日本人は意識しませんが、外国人が日本の数字を習う時、やや混乱するとのことです。たしかに「ひとり」「ふたり」「さんにん」「よにん」…となるとワケわかりませんよね、きっと。
ついでに言うと、「いっぽん(いっぴき)」「にほん(にひき)」「さんぼん(さんびき)」と来ると、外国の日本語学習者は当然「よんぼん(よんびき)」となると予測するのですが、なぜか「よんほん(よんひき)」になったりして、ますます複雑なことになります。
まあ、それはどうでもいいことで、たしかに数え歌は古来各地方にたくさんあり、大切な文化となっていますね。
数を数える文化と言えば、文字も暦も持たない、いわば縄文人のような生活をいまだにしているムラブリの人たちは、酒を飲むと数を数え出すそうです。そして、なぜか10まで行きつかないで間違う。これは深い文化ですねえ。
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