宮台真司 『<右翼とウヨ豚>真の〝右〟とは何か』
宮台真司さんを襲撃した男が書類送検されました。と言っても、すでにその男はこの世にいません。
あれほど鮮明な画像が公開されながらも、なかなか特定されなかったのは、彼が極度の「ひきこもり」だったからです。
この情報化社会において、そんなことがあるのかと、正直妙な気分になったのでした。おそらく彼はネットで社会とつながり、その限られた情報に従って宮台さんを狙ったのでしょう。
それはある意味、情報化社会以前の各種「蹶起」につながるところがあると思います。
宮台さん、この番組の前半では、この自死した犯人に対する非常に微妙な感情を吐露しています。いや、言葉にはなっていないが、言葉にならないエモーションが伝わってきます。
そして、この「右翼」の話。「意気に感じる」ことによって蹶起する人々。
もしかすると宮台さん、この容疑者のある部分について、共感とは言わないが、なんとなく惹かれる部分があるのではないかと思ってしまいました(不謹慎ですみません)。
私も「自称右翼」や「自称保守」、そして「自称左翼」「自称リベラル」も大嫌いです。まさにポジショニングのために言葉を弄しているだけの人たち。
鈴木邦男さんの追悼記事にも書いたとおり、「なんちゃって」か「勘違い」か「金儲け」のいずれかに陥ってしまう人たちの多いこと。
もちろん、このたびの容疑者とそういう「クズ」とどちらが優れているかなどということは問いません。単に自他の命をかけて行動することが正しいとも思いません。
ただ、現代の多くの論客のみならず、大多数の日本人に「命」をかけるだけのものがあるのかどうか。それはこの事件を通して、それぞれ自問してみるべきでしょう。もちろん私も。
そういう意味で、最近の私のテーマは「尊皇の歴史」なのでした。
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