マイケル・ジャクソン 『今夜はドント・ストップ』
Don't Stop 'Til You Get Enough Michael Jackson
音楽ネタ続きます。あえて「今夜はドント・ストップ」と言いましょう。
中学3年生の時でした。この曲を初めて聴いた時の衝撃は忘れられません。まずシングルで買って、のちにアルバム「オフ・ザ・ウォール」を買いました。なけなしの小遣いで。
昨日までは「イキスギ」や「ヤリスギ」を紹介しましたが、これは対照的とも言えましょう。
なにしろ、この曲、(シンプルに言うと)コードが二つしかないんですよ!AとBだけ!
マイケル自身の作曲ですが、このある意味稚拙な曲を、ここまでの名曲に仕上げたのは、間違いなくクインシー・ジョーンズのセンスです。
アレンジがすごいじゃないですか。カッティング・ギター、ベース、ストリングス、ブラス…。
もちろん、マイケルの驚異のボーカル力、リズム感もありますよ。しかし、やはり作品全体としての時代を超えたパーフェクト感は、そのアレンジの妙にあります。
中3の私も、無意識的にそこに新しさ、普遍性を感じたのだと思います。
意識しなければ、コードが二つしかないなんて気づきませんよ。そのくらい豊かな音楽世界が広がっている。これは本当にすごい。日本人のセンスでは考えられません。
どちらがいいとかそういうことではなく、本当に様々な時代や地方やジャンルによって、多様な優れた作品が生み出され続ける、「音楽」という世界に感動しますし、昨日書いたように、もしかすると、私たちは「音楽」によって進化させられているのではとさえ思えるのでした。
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