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2023.02.20

追悼 松本零士さん

 本零士さんがお亡くなりになりました。

 松本さんとは志教育の関係で何回かお会いいたしました。これも出口王仁三郎のご縁なのです。松本さんも王仁三郎の宇宙的平和観に影響を受けていたわけです。

 現在まで続く私の「地球防衛軍」志向は、幼稚園時代のウルトラセブン、そして小学校時代の宇宙戦艦ヤマトから影響を受けたものであり、そういう意味では松本零士さんはたしかに私に「志教育」を施してくれたわけです。感謝。

 思えば小学校高学年の頃、宇宙戦艦ヤマトに感化され、自らは「宇宙空母シナノ」という漫画を描いておりました(笑)。あれ、実家のどこかにあるだろうな。改めて読んでみたいかも。

 そう、私たちの世代は少年時代、戦後とはいえどもまだ戦争のにおいが残っていた時代を生きていました。その国家的なノスタルジーを未来の物語として昇華しつつ、英霊を慰め、志を継ぎ、また潜在的には絶対的強敵アメリカへのリベンジを実現させたのがヤマトでした。

 言うまでもなく、祖国防衛が地球防衛に拡大され、圧倒的強敵はナチス的なガミラスに変異され、神風はイスカンダルから吹いてくるという、ある種新しい神話を形成したのは松本さんの画期的な偉業であり、その後の日本の地球滅亡系アニメや米国の宇宙戦争系映画に多大な影響を与えました。

 そう考えると松本さんは、先の大戦の記憶が、冷戦下の経済的な繁栄と左翼的な平和ボケの中で忘れ去られようとしていた中、たとえば王仁三郎のような先人たちの未来に投げたボールをキャッチし、私たちの世代のために再び未来へ投げてくれた存在なのかもしれません。

 戦うことではなく、愛し合うこと。私たちはそのボールをしっかり受け取り、私たちにとっての未来人たちに中継していかねばなりません。

 ご冥福をお祈りします。

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