バイバイ! グレート・ムタ
今日はウチのカミさんが、某ジャンルでのデビュー戦を無事終えることができました。その世界の重鎮の前でよくあれだけ堂々とできるなあと(笑)。
重鎮のお一人もおっしゃっておりました。数十年前、自分のデビューは緊張しすぎてなんだかよく覚えていないと。それが普通ですよね〜。いやはや、カミさんの心臓はどうなっておるのか…。
さあ、東京でのそのデビュー戦が終わり、山梨に帰る途中にSAにて、ある人の引退試合を観ました。
そう、あの世界を席巻したグレート・ムタが魔界に永遠に帰ってしまったのです。悪の化身でありながら、ここまで世界中で愛され、惜しまれて地球を去っていくというのは、本当にすごいことですね。
もちろんムタの地球上での代理人は、吉田のおっちゃん(笑)でありながら、日本が誇る天才プロレスラー武藤敬司です。武藤選手も来月引退です。その東京ドームでの引退興行の全カードも発表されましたが、ここまで多くの団体を巻き込んでの引退興行ができるのは、本当に武藤選手ただ一人ですね。改めて、その偉大さを感じた次第です。
さて、ムタのこの世での最後の試合、本当に素晴らしかった。プロレスは現役生活が大変長いジャンルですから、その数十年にわたるストーリーを大切に踏まえつつ、現代的な部分も加えながら、最後は「完」に持っていくという、まさに武藤が目指した「芸術」の一つの表現方法の極みを見たような気がしました。
過激な戦いの中で犠牲となった体を逆に利用して、あらたな表現を創造した武藤選手は、私には現代の世阿弥のように見えるのでした。まさにその年どしの「花」を探求し、表現しくつした天才芸術家です。
特に「ムタ」の存在は、日本の伝統芸能の現代的昇華と言ってもよいほど洗練されていたと思います。偉大すぎる吉田のおっちゃんです。
今日の大会の中で、武藤やムタとは全く違った世界観で素晴らしかったのが、桜庭和志vs鈴木秀樹でしたね。私とカミさんは、両者とは何度かお会いしたこともあり、格別な思い入れをもって観戦しました。
本当にプロレスという世界の幅広さと奥深さを感じましたね。なんでもありだけれども、やはりお客さんあってこその世界。単なるスポーツとは違う、まさに芸術性あふれる大会でした。
桜庭選手が「ムタは2,3年したら復活する」というようなことを言ってましたね。プロレスの引退は撤回されるためにあるようなものですし。一般社会の常識は通用しません。さらにムタのことですから、全く違った形でまたこの世界に降臨するかもしれませんね。私もそんな気がします。
ともかくも、ムタよ、さらば!バイバイ!
バックステージの、車椅子に乗ったムタは泣いているように見えました。今度また吉田で飲みましょう(笑)。
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