出前機はすごい!
今日、都内を走行中、面白い光景に出会いました。そう、新旧フードデリバリーサービスが並走していたのです。
蕎麦屋の出前とUber Eats。
そう、日本にはUber Eatsが流行るはるか昔から、フードデリバリーサービスが当たり前だったんですよね。
考えてみれば、そばやうどん、そして丼もの、さらに寿司は、まさに江戸のファストフードであったわけで、それを岡持ちで各家庭に届けるというのは、まさにウーバー的世界観ですよね。
それも「出前迅速」「出前無料」が当たり前。ウーバーより先進的なシステムでした。
かつては、こんな風に自転車で大量の蒸籠(せいろ)を運ぶという風景が見られましたし、これをネタにしたコントなんかもよくありました。
昭和30年代になると、出前はもっぱらバイクでという時代になります。ホンダのスーパーカブなんかは、ちゃんと片手運転できるように開発されたりしました。
ただ、どうしても片手運転だと事故が増えます。そこで、開発されたのが「出前機」です。
最初の写真でもわかるとおり、今でもこの「出前機」は大活躍していますよね。
いわばスタビライザーです。エアサスペンションによって、未舗装路を通っても蕎麦やラーメンのつゆがこぼれないという、とんでもないシステムです。
今では、たとえば電子制御のカメラ用ジンバルとか、庶民でも持てる時代になりましたが、かつては子供心にも、あの地球ゴマ的ジャイロな世界に憧れというか、不思議を感じていたものです。懐かしい。
ちょっと気になって調べましたら、今はただ一社「マルシン」さんだけが製造販売しているのだとか。
これって、全世界のフードデリバリーに使ってもらったらどうでしょう。自転車用もあるようですし。厳重なフタをしなくてもすむので、結果として廃棄物も減るでしょうから環境にもいいし、コストも下がりそうな気がしますが。
中川政七商店さんのこの記事、ぜひお読みください! マルシンさん、頑張れ!
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