« 釈迦に説法 | トップページ | ビジーフォー 『笑いのミュージック(金曜娯楽館)』 »

2022.12.04

『ジオサイコロジー 聖地の層構造とこころの古層』中沢新一・河合俊雄 (創元社)

Th_41ki6ffltal_sx350_bo1204203200_ の日はお昼にある作家さんとお食事し、夕方からはこの本の出版記念イベントに参加しました。

 最初に河合先生の講演、そしてそれを受ける形でのお二人の対談という流れでした。

 会場で発売されていたこの新著を購入し、お二人のサインをいただきつつ、中沢先生には私がテキスト化し校正した、仲小路彰の「世界戦略論」「日本防衛論」の二冊を献呈いたしました。

 こちらに書いた中沢先生との邂逅の夢が、グッドタイミングで実現した次第です。ありがたや。

 やはり中沢先生は仲小路彰には会えずじまいだったとのこと。昭和59年6月22日、細野晴臣さんらと山中湖を訪れた時、すでに仲小路先生は入院しておられたのです。それから数カ月後、仲小路先生はお亡くなりになりました。

 ちなみに訪問の証拠としてその時残した中沢先生、細野さんら4名のサイン色紙を、私は山中湖の仲小路邸で発見いたしました(!)。

 お二人は現世では会えなかったとはいえ、面白いもので、今日のお話、そしてこの本の内容にも、不思議と仲小路彰の影響を強く感じてしまいました。

 日本の、日本人の古層が、未来の地球にどんな影響を及ぼすのか、仲小路彰は数十年前から知っていたというわけです。

 今、仲小路彰の記した原典に触れることのできる数少ない者としての、単なる妄想、統合過剰なのかもしれませんが、それこそ言語や象徴を超えた層で、昭和の天才と中沢先生や河合先生はつながっているのではないかと感じずにはいられません。

 違う言い方をすれば、現代の最先端を行くお二人の先生の魂(霊)に、仲小路彰からの非言語情報(霊)が引き継がれているような気がするのです。

 それはこの本でも語られている、また仲小路が繰り返し語っている「生命の光」そのものなのではないでしょうか。

 歴史を見ても、超天才の仕事は、のちの天才たちによって分担分業されて生き続けます。それはある意味、国譲り神話のオオクニヌシのふるまいに似ているとも言えます。分身して分散し、そして必要な時に再び統合される。

 そういう観点からしても、このお二人の気づきと取り組みは、未来的にとても重要だと感じました。

 いろいろお話をうかがう中で、やはり出口王仁三郎も想起されたわけですが、王仁三郎といえば、17年前、河合先生のお父さまである河合隼雄さんのことを王仁三郎的だと評しましたっけ。そして、これが中沢新一さんとの対談であることも運命的ですね。

 ブッダの夢

 中沢先生のことを「まだ若い」とか、どんだけ自分は若気の至りなのか(笑)。まあ、このころはまだ仲小路彰に出会っていませんでしたから、私のOSのバージョンもかなり初期型です。失礼いたしました。

Amazon ジオサイコロジー 聖地の層構造とこころの古層

|

« 釈迦に説法 | トップページ | ビジーフォー 『笑いのミュージック(金曜娯楽館)』 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

自然・科学」カテゴリの記事

歴史・宗教」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 釈迦に説法 | トップページ | ビジーフォー 『笑いのミュージック(金曜娯楽館)』 »