追悼 吉田喜重監督
残念。吉田喜重監督がお亡くなりになったとのこと。
昨年、奥様の岡田茉莉子さんとご一緒に「徹子の部屋」に出演され、お元気な姿を拝見したばかりでした。その日はちょうど二・二六事件の処刑のあった日でした。その日の記事です。
吉田作品の哲学的な佇まいが好きでした。そして不思議なことに吉田監督は、私の静岡の実家の町内にある二つの墓に眠る歴史的事件の主人公、二人に関する映画を撮っているのですね。
すなわち、大杉栄(日蔭茶屋事件)…「エロス+虐殺」、安藤輝三(二・二六事件)…「戒厳令」。
ちなみにその両作品でも音楽を担当している一柳慧さんも、今年10月に亡くなりました。当たり前とはいえ、昭和の文化を支えた偉人たちが旅立っていくのは寂しいものです。
ただ、昭和の文化はメディア・テクノロジーのおかげで、今でもこれからも追体験できるのは有り難いことです。
この時代になってわかることもたくさんあります。たとえば「戒厳令」の音楽には、一柳慧に加え、観世栄夫さん、高橋悠治さんも参加しているんですね。すごい。
ご冥福をお祈りします。久しぶりに「秋津温泉」を鑑賞いたします。
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