白樺湖と物部氏
さて、今回の旅の最終経由地は軽井沢。
アメリカの西海岸と東海岸でそれぞれ40年以上、日本の芸術文化を世界に発信してくださったステキなオジ様方にお招きいただいてのクリスマス・イヴ。
おいしいチョコケーキとお酒とお寿司を堪能しながら、いろいろな話をいたしました。楽しかった!
ところで、茅野から軽井沢へのドライブルートは、降雪のことも考え、白樺湖から国道152号、142号を通るやや遠回りなルートを選択。
途中白樺湖でトイレ休憩をいたしましたが、湖面もすっかり雪に覆われ、正直どこから湖なのかよくわかりませんでした(笑)。
秋はこんな感じで蓼科山を望み、紅葉もきれいなのでしょうね。
さて、案内を見ていてあることに気づきました。
なんでも白樺湖は、そのように呼ばれるようになる前は「蓼科大池」と命名されていたのだとか。
もともと大きな人工の溜池であったそうで、戦後すぐに完成した際、時の県知事は「蓼科大池」と名付けたとのこと。
その県知事さんが、なんと「物部薫郎(ものべくんろう)」さんなのです。
昨日の話につながりますね。まさかの物部氏が近代にも活躍していた。なるほど、長野県にも物部氏は多くいるのかと思いきや、全然違っていた。
この物部薫郎さん、岡山県の出身なのです。
たしかに岡山県には物部氏がけっこういる。奈良の物部氏が、まず大阪の交野に移住し、そこからさらに岡山の方に移動して「肩野物部氏」になっているんですね。
物部薫郎さんは、おそらく肩野物部氏の系統です(物部家に養子に行っている)。
それが巡り巡って長野県知事になっているというのは、実に面白く、また運命を感じる歴史的事実です。それも戦後すぐの知事。のちにその戦争に関する発言が原因で知事の座を追われることになるのですが。
まあ偶然でしょうが、こうして白樺湖に来ることによって知ることがあったわけです。これまた宇宙から歴史を俯瞰しているのかもしれませんね。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その3)(2024.08.15)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その2)(2024.08.14)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その1)(2024.08.13)
- 模擬原爆パンプキン(2024.08.09)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
- 『大鹿村騒動記』 阪本順治 監督作品(2024.08.11)
- 富士山と八ヶ岳のケンカ(2024.08.10)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その3)(2024.08.15)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その2)(2024.08.14)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その1)(2024.08.13)
コメント