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2022.11.03

『ひどい民話を語る会』 京極夏彦・多田克己・村上健司・黒史郎 (角川書店)

Th_41fqh996vl しかにこれはひどい!

 ひどすぎるw

 最初から最後までウンコばっかりじゃないですか!

 と言いつつ…実は最近、私もウンコを連発しています。いや、もちろん実際のブツを連発しているのではなく、言葉としてのそれですよ。

 ここのところ全国を講演したりして回ることが増えました。それでそこら中でウンコを連発しているのですよ。まったくひどいものです(笑)。

 子どもがウンコ大好きなのは言うまでもありません。幼稚園でも中学でも高校でもこれは私のキラーワードでした。

 が、最近わかったのです。大人も大好きなのですね!

 立派な方や上品な方も、私がそれを連発すると急に笑顔になる。そして、御自らもウンコ、ウンコと連発するようになる。そして、その場が平和な空気に包まれる。

 そう、だから実はちっともひどくないのです。逆に素晴らしいのです。

 子どものためにウンコを…いや話を盛る大人たちって、めちゃくちゃ嬉々としているじゃないですか。つまり、いわゆる大人のきれい事の世界が間違っていてひどいのです。

 たしかに私は講演やセミナーの中で、そうした大人の汚い(きれいな?)常識をひっくり返す話をしています。世の中がそれを望んでいるのでしょう。

 ちなみに「ひどい民話」のひどさはウンコのみに起因するのでありません。そのプロットやディテール、ストーリーや因果関係のいい加減さもまたひどすぎる。

 しかし、それがとんでもなく魅力的で、全国に語り継がれているということは、やっぱりきちんとしたきれいな大人世界というのが虚構であって、いい加減な子ども世界こそ真実なのかもしれませんね。

 私はその延長として、いわゆるトンデモ文献を読みあさっているのです。たとえば宮下文書とか、霊界物語とか。それはおそらくきちんとした清潔な近代へのアンチテーゼなのでしょう。

Amazon ひどい民話を語る会

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