比叡山延暦寺の護良親王碑
この日は比叡山延暦寺へ。
根本中堂は大改修工事中です。そのすぐ近く、出世大黒天の隣にあるのがこの「大塔宮護良親王御遺跡」の碑。
目立つ場所にありますが、お参りする人はほとんどいません。
後醍醐天皇の第三王子、護良親王はここ比叡山で修行し二度にわたって天台座主(延暦寺トップ)になっています。
これは、その才智と武芸的実力を恐れた父後醍醐の画策とも言われています。
のち還俗して護良親王として活躍するわけですが、天台座主当時から仏道に勤しむというよりは、僧兵たちと武芸的訓練に明け暮れていたようですね。
一昨日と昨日の記事がたまたま、南朝、後南朝の話になりましたが、ここ比叡山もそういう意味ではまさにその動乱期を用意した場でもあるわけです。
そして、我が山梨県都留市には、護良親王のものと言われる首級が存在します。
最初は全く意識していませんでしたが、今回の旅は南朝、後南朝の霊跡をたどるものとなったのでありました。
この碑がいつ作られたものか確認してきませんでしたが、おそらく南朝顕彰の盛んだった明治期なのではないでしょうか。
それにしても、延暦寺がいろいろな時代に歴史を作ってきたのだなあと、今更ながら痛感した次第であります。
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