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2022.11.30

『銀シャリ 傑作選』 に聞くアナロジー

 

 日はM-1の準決勝がありましたね。決勝に残った中には知らないコンビも多く、日々新しい世界を生み続ける漫才の世界の豊かさと熾烈さをあらためて感じました。

 コント部(仮)を創設して顧問(仮)に勝手に就任していたワタクシ、当然お笑いが好きですが、実はちょっと人とは違う観点で鑑賞しております。

 そう、昨日の続きにもなりますが、私はお笑いにおける「日本語」「言語表現」に興味があるのです。

 具体的にはいろいろあるのですが、その一つとして「アナロジー」というのがあります。つまり、万人共通の「似ている」感覚を通しての笑いです。

 これは日本語的に言えば同音異義語を使った「しゃれ」とか「似た響きの語」など、またネタ的には、万人共通だが万人のほとんどが気づいていない類似性を瞬時に気づかせ納得させるものが、それに当たります。

 と言ってもよくわからないでしょうから、ぜひこの銀シャリ(2016年M-1チャンピオン)の傑作集を聞いてみてください。

 ボケの鰻さんは言語的なアナロジーを駆使し、ツッコミの橋本さんはイメージのアナロジーで結果的にボケてもいます。

 彼ら、このあたりのバランスが絶妙というか、他の追随を許さないところが素晴らしい。私は大好きです。

 アナロジーで笑わせるというのには、直接的な「ものまね」というものもありますが、実はこうした脳内アナロジーというか、イメージ・アナロジーというのが一番面白いし、何度聞いても飽きない。

 発見の喜び、やられた!感、そして共感の温かさがあるのです。

 特に銀シャリの日本語ネタは、気づきそうで気づかなかった「悔しさ」までもを感じさせる秀逸なものです。すごいなあ。特にアドリブもかなりあるという橋本さんのツッコミは超一流ですね。

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2022.11.29

ゆる言語学ラジオ 『何この論文タイトルおしゃれやナイト』

 

 元の町で恒例の文学講座。今年のテーマは「日本語の歴史と方言」。まあ専門分野ですな。

 正直、文学は苦手なので予習が必要ですが、こちらは完全アドリブでも大丈夫です。つまり手抜き…いやいや、楽しいからいいのです!お互い(笑)。

 言語、アドリブということで言うと、今日公開された「ゆる言語学ラジオ」は秀逸でしたねえ。内容もさることながら、お三人の絶妙なリズムと「循環」のトークが最高でした。

 昨日のカプスペルガーの楽曲みたいですよね。リズムと循環。そして変奏。

 このあたりこそ、人類の「アドリブ」文化の秀逸さ、面白さであります。

 あえてワタクシの「モノ・コト論」で言いますと、過去の「コト」と未来の「モノ」を現在に絶妙に融合させるのがアドリブであります。

 融合というか調合というか。

 彼ら三人の知識はもちろん、それをおいしく料理するユーモア・センスには脱帽ですし、まず三人のそれらのレベルが非常に近いからこそ、この奇跡の(?)トーク・アンサンブルが生まれるわけですね。

 いやはや、私もこの世界(言語・ユーモア)に大変興味がありますが、この高度なインプロビゼーション・セッションには入れない気がしますね。

 この世界、まああえて言えば、ボケとツッコミならぬガチとツッコミという、新しくも古い芸風ですよ。

 それにしても、いきなりの収録でこれだけスイングするというのは見事です。本人たちも楽しそうですよね。どんどん盛り上がっていく。

 私もかつてラジオの収録でこれに近い体験をしました。そう、高城剛さんとの対談です。あの時は二人初対面だったのですが、興奮して盛り上がりすぎ、そのあとお店で番外編が数時間続きました。きっとこの三人もそうだったことでしょう。

 

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2022.11.28

カプスペルガー 『リュート作品集』

 

 ロック期には知られざる天才作曲家がたくさんいます。このイタリアの作曲家カプスペルガーもその一人。

 1580年生まれですから、初期バロックということになりましょうが、めちゃくちゃ21世紀的な音楽を作る人です。

 21世紀の流行は「循環」です。20世紀に複雑に進化しすぎたのか、先祖返りしたような音楽がたくさん流れていますよね。

 このカプスペルガーの音楽は「循環」の可能性を追究しています。それもかなりマニアックな感じ。

 このまま現代風に打ち込んでテキトーにヴォーカルとか入れれば売れるんじゃないかな(笑)。

 一方で、冒頭のトッカータ・アルペジアータのように、当時としては本当に革新的なコード進行のチャレンジをしています。

 私はこの曲集をいつも睡眠導入に使っています。心地よいですよ〜。

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2022.11.27

「切り替え」ということ

Th_-20221128-124833 日は多くの日本人が落胆したことでしょう。そう、サッカーワールド、コスタリカ戦です。

 考えてみれば、ドイツ戦が始まる前、あるいはその前半までは、「やはり厳しいな」と思っていた日本人が多かったに違いない。ただ、その時の状況に戻っただけなのに、なぜこれほどに脱力するのか。

 これは、最近私が好き好んで語っている「過去はいいことも悪いことも含めて全部ウンコだから、とっとと水に流せ」そのものです。

 ドイツ戦で奇跡的逆転をしたという良き過去に多くが囚われ、つまり意気軒昂ととなり、期待大となり、興奮していたところ、現実の冷水をかぶらされた。すると、今度はその悪しき過去に囚われる。

 そうした浮き沈みさえもウンコであるわけですが、人はどうしてもそれを拭い去れない。さらに困ったことには、社会全体がそういうムードになったりする。マスコミやネットのせいだけではありませんよ。

 お釈迦様はこういうことに警告を鳴らし続けたのでしょう。過去はウンコとは言っていませんが、過去は「カス」とは言っています(カスはウンコの意味なのですが)。

 因果応報、前世からのカルマを語る仏教が過去をカスというのはおかしい、と言う人もいるでしょう。いやいや、お釈迦様は、まさにそうしたカルマ(ウンコ)から解脱せよと言っているのです。

 そういう意味で、ドイツ戦直後、そして今回も試合終了後数秒で「切り替え」を訴えた本田圭佑はすごい。本当のプロだなと感じました。

 彼の解説ぶり、あるいは選手の呼び方など、どうも宇宙人っぽいところがある。昨日紹介した岡本太郎に通ずるモノを感じますね。

 一流とはつまりそういうモノなのかもしれません。

 さあ、「窮すれば変ず」。もう最初から十分窮しているのですから、どんどん変じていきましょう。ウンコを拭い去り、水に流して。

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2022.11.26

展覧会 岡本太郎 (東京都美術館)

Th_-20221128-115255 日の高城さんの映画を観る前には、こちらを鑑賞。いや、体験。

 岡本太郎とは、私も浅からぬご縁をいただいてまいりました。

 いや、もちろん直接のご縁ではありませんよ。間接的ではありますが、霊的にはかなり近い関係にあると思います。

 本職?人間だ。とありますが、これは嘘でしょう。どう考えても宇宙人ですよ!

 宇宙人が言うのだから間違いない(笑)。

 この展覧会、まず「撮影可」というのがすごい。世界、特に日本の世間に対する、これまた挑戦の一つでしょう。

 私もパチパチ撮ってきましたが、あえてそれを掲載しないこととしましょう。なぜなら、撮影してきた写真たちは、あくまで記録でしかなく、どう考えてもホンモノの1%も再現していないからです!

 正直やられたと思います。撮影可と聞いてまんまと喜んでパチパチやってきてしまったワタクシ。うわぁ、岡本太郎に鼻で笑われている! 

 スマホという未来の利器を持つ人間(猿)としては、素直に恥じ入りましょう。

 そして、それはまた序の口であって(実際入口からやられた)、歩を進めるごとに、もっともっと私たちは岡本太郎に刺激され、騙され、嘲笑され、怒られるです。その快感たるや!

 いやはや、本当にすごい。なんだこれは!?ですよ。

 というわけで、理屈抜きに「やられたい」方は、ぜひ展覧会場へ。そしてまんまと写真撮って帰ってきてください(笑)。

 公式サイト

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2022.11.25

高城剛 監督・脚本・撮影作品 『ガヨとカルマンテスの日々』

 

 督・脚本・撮影ほかを担当した高城剛さんからお誘いいただき、明日から公開の映画『ガヨとカルマンテスの日々』のワールドプレミア試写会に行ってまいりました。

 いやはや、すごかった。言葉ではなかなか表現できない感動がありました。映画はモノすごい。そしてその映画というメディアのあり方がまた、モノすごい勢いで変わっている。

 古典的な映画芸術文化に、未来的なテクノロジーが見事に融合し、そして現在を映す。あらためて総合芸術たる映画の可能性を感じましたね。

Th_img_0803 久しぶりに高城さんとお会いし、しばしお話もさせていただきました。なんか、私の印象が変わったそうです。それはそうですよね。あまりに生活が変わってしまいましたから。高城さんのせいですよ(笑)。

 そして、お互いびっくりしたというか感心したのは、僭越ながらも私が昨日講演で話したことと、この映画の内容があまりにもかぶっていたことです。

 いやはや、やはり彼とは高次元でつながっているのだなあと改めて思いました。きっと情報ソースが同じなのでしょうね。もちろん、彼と私とではタレントが全く雲泥の差なので、その表現方法や質は全く違いますよ!

 芥川龍之介の原作を社会主義国キューバで撮影したということを聞いた時は、正直どういうことなのか、どうなっているのか、全く想像もできなかったのですが、作品を観てよくわかりましたよ。なるほど天才の考えることは違う。たしかにベストな選択でしたね。 

 そして役者さんたちが本当に良かった。そういう意味でも、これは日本では撮れない。

 ご本人「相変わらず狂っているので(笑)、4本同時に撮ってた」とおっしゃっていました。ほかの作品もたぶんぶっ飛んでいることでしょう。

 そのいずれもが「未来のドキュメンタリー」。なるほど。出口王仁三郎や仲小路彰も同じ感覚だったのでしょうね。そこには警告だけでなく、ある種の希望も表現されている。

 私も彼らのような天才の足元くらいには到達したいなあ。

Th_movie_poster 上映後の懇親会会場では、高城さんはもちろん、私の人生を大きく変えてくれたたくさんの知人に会うことができました。高城さんとのご縁がいかに大きかったか、つくづく再認識した夜でした。ありがとう。これからもいろいろ学ばせてください!

 この映画、世界展開の前に、明日から日本にて1週間限定上映です。ぜひ、皆さま、特に私の話を聞いてくれた方々には観ていただきたい!ぜひぜひ!

 NEXTRAVELER公式サイト

 

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2022.11.24

清らかさと大和魂(グレートにこにこ)

Th_-20221126-103439 日は東京赤坂にて講演をさせていただきました。

 冒頭でお話したのは、昨日のサッカー、ドーハの奇跡についてです。

 サッカーの起源と性質が、実はヨーロッパ的な汚れの波動を持っていること、そして日本のサッカー選手たちとサポーターたちが掃き清めていること。

 ある意味私らしい(?)宇宙的視点からの解説をいたしました。面白かったでしょうか。

 「清らかさ」こそ、日本古来の最高の価値観であります。神道の根幹は「清浄」にあります。

 日本がワールドカップサッカーを通じて、汚れ果てた世界に清らかなメッセージを送っていると見ると面白いですね。

 さらにサッカーのみならず「戦い」の場で称揚される「大和魂」という言葉。

 これもまた一般には間違った捉えられ方をしています。

 「清浄」を国粋主義、軍国主義的な、国家のために命を捨てる覚悟として利用し始めたのは、近代になってからです。

 本来「大和」とは、大いなる「和」ということ。

 「和」とは、最もわかりやすく説明すると「にこにこ」になります。実際、「にこ」に漢字を当てると「和」なのですよ。

 ですから「大和」とは「グレートにこにこ」なのです。

 「清らかさ」が生む「にこにこ」こそが、本来の「大和魂」なのでした。

 勝って歓喜に湧いたあと、あのように感謝をもって「場」を清めることにより、相手チームや相手サポーターはもちろん、世界中の人たちの心をも清め、そして微笑ませる…本当に素晴らしいことだと思います。

 これこそ「事向け和す(ことむけやはす)」ということです。「こと」とは「言葉」のことではありません。言動の向こう側にある「意識」なのです。

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2022.11.23

テレマン 『ヴァイオリンとチェロ、通奏低音のためのトリオ・ソナタ』

Th_img_0724 日は、もう40年来のおつきあいとなる、バロック・ヴァイオリニスト赤津眞言さん率いるアンサンブルのコンサートがありました。

 山中湖の教会の一室をお借りし、まさに目と鼻の先で世界最高水準の演奏を堪能できる、大贅沢な時間と空間でありました。

 演奏会後には懇親会があり、赤津さんはじめ皆さんから貴重な、貴重すぎるお話をうかがうことができました。ありがたや。

 今回も赤津さんらしくマニアックなプログラムだったのですが、そのストーリーの中心となるのはテレマン。つまり親鸞聖人です(笑)。

 昨日の話ではないのですが、バッハとテレマンは、まあ最澄と親鸞みたいな対比がありますよね。バッハの音楽は法華経的ですし、テレマンは阿弥陀様的です(変かな?w)。

 いやいや、そういうことではないな。やはり、出口王仁三郎が言うように「芸術は宗教の母」であって、音楽は宗教の上位概念ですから、バッハもテレマンも同等であり、実は同質でもあり、対比的に聴いてしまうのは、それこそ私たちが凡夫だからでしょう。

 懇親会にて、教会の牧師さまが「日本人として西洋の古楽をやる意味とは」という大切な質問をされていました。それは当然、ご自身の「日本人がキリスト教を信仰する意味」という問いが重ねられているわけです。

 不遜ながら申し上げますと、そのような問い自体が、もしかすると私たちに迷いを生むのかもしれませんね。宇宙的な視点からすれば、私たちの感じる、あるいは学んだ時間的、空間的差異というのは無限に微小なものですから。

 と、まあ小難しいことはいいとして、本当に素晴らしい演奏会と懇親会でした。なにしろ、純粋に音楽が素晴らしかった。特に最後に演奏されたテレマンのトリオ・ソナタは隠れた名曲ですね。この曲は知りませんでした。

 

 

 

 

 バッハとテレマンといえば、対照的でありつつ、仲良しでもあり、結果として二人の間に育った次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハが最強という気もしてきます。

 今日も次男バッハの曲が演奏されました。蛇足ですが、その曲で赤津さんが演奏したヴィオラは私の楽器でして、上2本の弦はシルク(絹)弦が張ってありました(上の写真に写り込んでいます)。いい音でした。一流の演奏家の方に弾いていただき光栄です。

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2022.11.22

法華経は誰のための教えか

 日のバッハの幻想曲の中間部は、仏教的に言うと(?)「阿弥陀如来来迎」ということになります。いや、まじめな話、そういう宗教的なイメージをもって作曲されていると信じます。

 先日、比叡山延暦寺に行きましたが、そこで修行した私の知人の僧侶に言わせると、正直難行苦行の連続であり、汚い言葉でいうなら「いじめ」が横行しているとのこと。これは延暦寺に限らず修行寺ではよくあることです。

 難行苦行を経て、その無意味さに気づかれたお釈迦様の教えと根本からして矛盾しているのは、ある意味面白くさえありますね。

 最近、法華経に触れる機会が多いのですが、その法華経も大変素晴らしい内容であると感じる一方で、反面凡夫には厳しすぎる、ある種のいじめだなと感じるのも事実であります。

 比叡山に20年もこもっていた親鸞もそれを感じたようで、結果として山を下り、ダメ人間でも救われるという浄土真宗を開きました。

 そのあたりの事情について、わかりやすく解説された動画がありますので紹介します。

 私は既成仏教を超える未来仏教を研究しているので、最澄派でも親鸞派でも日蓮派でも栄西派でもないのですが、この仏教の矛盾には興味があります。それをどう乗り越えるか。私はおそらく阿弥陀様にすがることはないでしょう。

 では、どうすればよいのか。バッハの音楽には、そのヒントがあると思っています。

 

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2022.11.21

バッハ 『幻想曲ト長調(BWV 572)』

 

 れはぜひヘッドフォンで聴いてほしい。私はこちらのヘッドフォンで聴きましたよ。すごい。

 比較的若い頃の作品とされており、たしかにバッハ的というよりブクステフーデ的ですよね。両端の部分はその若さのエネルギーがほとばしっていますが、中間部の対位法はさすがバッハという感じ。すでに師匠を超えていますね。

 この曲を初めて聴いたのはシンセサイザーの演奏でした。そう、伝説の「デジタル・バッハ」ですよ。

 これについては、王仁三郎のいたずらで本当に不思議な出会いがありました。

 その顛末については、以下の記事に書いていますが、そこにもこの幻想曲について書いていますね。若きワタクシにとって、それほどに衝撃的だったということです。

 デジタル・バッハ

 デジタル・バッハ(その後)

 そして、それをいよいよYouTubeで聴けるようになりました。ぜひお聴きください。

 

 

 最後に楽譜を目で追いながらお聴きください。中間部最後の低音の上昇と降下は、視覚的にも昇天と復活という感じがしますよね。

 

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2022.11.20

比叡山延暦寺の護良親王碑

Th_img_0597 の日は比叡山延暦寺へ。

 根本中堂は大改修工事中です。そのすぐ近く、出世大黒天の隣にあるのがこの「大塔宮護良親王御遺跡」の碑。

 目立つ場所にありますが、お参りする人はほとんどいません。

 後醍醐天皇の第三王子、護良親王はここ比叡山で修行し二度にわたって天台座主(延暦寺トップ)になっています。

 これは、その才智と武芸的実力を恐れた父後醍醐の画策とも言われています。

 のち還俗して護良親王として活躍するわけですが、天台座主当時から仏道に勤しむというよりは、僧兵たちと武芸的訓練に明け暮れていたようですね。

 一昨日と昨日の記事がたまたま、南朝、後南朝の話になりましたが、ここ比叡山もそういう意味ではまさにその動乱期を用意した場でもあるわけです。

 そして、我が山梨県都留市には、護良親王のものと言われる首級が存在します。

 最初は全く意識していませんでしたが、今回の旅は南朝、後南朝の霊跡をたどるものとなったのでありました。

 この碑がいつ作られたものか確認してきませんでしたが、おそらく南朝顕彰の盛んだった明治期なのではないでしょうか。

 それにしても、延暦寺がいろいろな時代に歴史を作ってきたのだなあと、今更ながら痛感した次第であります。

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2022.11.19

渡岸寺観音堂 十一面観音像

Th_img_0558 の長年の望みを叶えるべく、滋賀県長浜市の渡岸寺観音堂(向源寺)を訪れました。

 国宝、十一面観音立像に会うためです。

 完璧な紅葉に囲まれた収蔵庫の慈雲閣にお立ちになっている観音様は、本当に美しく、厳かで、なるほど仏像好きな母が憧れ続けていただけのことはありました。

 母は東京国立博物館で拝観したことはあるとのこと。私は全く初めてです。

 この特設の慈雲閣では、お姿を四方から拝することができます。本当に完璧なフォルムですね。

Th_20120610194607 腰を微妙にひねり、踵を浮かせて前進する寸前のエネルギーを、能を学んでいる次女はいち早く感じていたようです。

 平安初期の密教的な造形。昨日の「サムハラ」に通じるモノを感じつつ、日々の想定外の連関に驚きを感じずにはいられませんでした。

 まさに1200年前の人々の願い、祈りという「ことたま(意識のエネルギー)」が、私たちの上空を超えて未来にまで届いているということを実感します。

 さあ、この世にシャンバラ(みろくの世)は流れ来るのか。時の上流に目を凝らしていきたいと思います。

 

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2022.11.18

サムハラ神社 奥の院(と後南朝)

Th_img_0235 の日は、岡山県津山市にあるサムハラ神社の奥の院を参拝しました。初めてです。ようやく実現。

 サムハラ神社は謎の多い神社です。その創建や祭神も正直よくわかりません。

 正直、スピリチュアル系ブームといった側面も否定できませんが、たしかに現地の山全体が神がかった感じはありました。

 少し冷めた視点で考察しますと、国語史的には「サムハラ」は「シャンバラ(Shambhala)」だと思われます。仏教(特に密教)における理想郷。

 いわば「みろくの世」であり、そこから出口王仁三郎にも植芝盛平にもつながり、負の側面としてはオウム真理教の日本シャンバラ化計画にもつながってくるのでしょう。

Th_img_0234  弾除けとしても信仰されたあの謎の漢字(のような4文字)は、最初と3番目が同じ文字ということから、もともとは「サムハラ」ではなく、別の読み方をしていたと思われます。

 どこかでシャンバラ信仰と習合したのでしょうね。

 あと、ワタクシ的には信州浪合の「寒原峠」が気になります。浪合と言えば南朝、後南朝。彼らは密教の力を利用しました。そこでシャンバラとつながるのです。

 そして、津山や美作には後南朝伝承が色濃く残っているのでした。実は日詰山で感じたのはそれなのです。これからいろいろ調べてみようと思います。

 

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2022.11.17

ポメラ DM250 (キングジム)

Th_613lysn8ckl_ac_sl1000_ ちらで紹介したポメラの新型、とうとう入手いたしました。

 講演やセミナーの依頼が増え、全国を旅することが増えまして、移動中や旅先で仕事(テキスト入力)をするために必要になったからです。

 パソコンはなんだかんだ重いしかさばりますからね。スマホとポメラがあれば十分です。

 しっかし、高い買い物だなあ。前も書いたとおり、基本テキスト入力しかできないデバイスですからね。安くなったとはいえ、5万円近いわけですから。

 それでもやはり、このあまりにシンプルな、ゆえに集中力を持続できるツールは重宝します。パソコンやスマホだと気が散りまくりますからからね。インターネットにもつながらない、この昔のワープロのような機械は逆に魅力的です。

 フタを開ければすぐに文字が入力でき、また丸一日もつバッテリーなど、本当にストレスフリーです。

 そしてなんと言っても、親指シフトに対応していること。さらに今回はorz配列というマニアックな配列にも対応しております(普通の人にはなんのことやらでしょうが)。

 これから旅と仕事の相棒として活躍してくれることでしょう。お互いニッチな存在として頑張りましょう(笑)。

Amazon ポメラDM250

 

 

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2022.11.16

加熱ベスト

Th_71hxnwuvh2l_ac_ux522_ 料費の高騰が家計を圧迫しております。特に寒冷地にある我が家では冬の暖房費はバカになりません。

 最近は静岡の実家にいることが多いのですが、山梨にいる時は昼間私一人なので、ストーブはつけず、自然の太陽光とこのベストでしのいでいます。というか、それで問題ありません。

 基本家にいる時は、特製(?)ワーキングスペースにずっと座って作業をしているので、このベストを直接USB電源とつないでいます。つまりバッテリーは使用しません。

 なんだか、有線で電源につながれたロボットのような状態ですが(笑)。

 ヒーターは一番弱く設定しても、ちょっと暑いくらいですね。基本外で使うためのものですから。

 この製品は写真にあるように背中と肩にヒーターがあります。肩が温かいというのは重要です。

 同様の製品でもヒーターの配置がいろいろありますのでご注意を。

 また、洗濯機で洗えるかどうかも大切なポイントです。専用の洗濯ネットが付属していました。

 多少心配があるとすると、低温やけどと電磁波でしょうかね。

Amazon 加熱ベスト 

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2022.11.15

氷川きよし 『甲州路』

Th_71bmyfcswl_ac_sl1500_ 日も山梨にまつわる曲を一つ。

 今日、日本レコード大賞の優秀作品賞が発表されましたね。その中の大賞を狙う一曲がこちら。

 年内で活動を休止することを決めた氷川きよしさんの「甲州路」。最後のシングルは原点回帰の股旅もの。そして、選ばれた旅路が甲州路というわけです。

 小仏峠から石和、甲府をこえて長野との県境あたりまで、甲州街道で山梨を横断(縦断)する内容ですね。

 MVでは河口湖や猿橋なども加わり、山梨県民としてとはある意味見慣れた、しかし懐かしい風景とともに、笑顔いっぱいのきよしさんが明るい歌声とともに広がります。

 全編はこちらでご覧ください。最後に山梨を取り上げてくれてありがとう。ちなみにAタイプのカップリングは「藤枝しぐれ」ということで、両面とも私には身近な土地でした。 

 

Amazon 甲州路

 

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2022.11.14

森進一 『雪の華』

 ・カセットテープ・ミュージックが突然復活しまして、大変喜んでいる我が家であります。

 昨日の「平成を取り戻せ」も面白かったけれど、先週の名曲カバー回もいろいろ笑いました。

 特に印象に残ったのが、こちら森進一さんの「雪の華」。一週間経ってもまだ脳内に鳴り響いている(笑)。

 中島美嘉さんの「雪の華」、本当にいろいろな人がカバーしている名曲ですが、実は作曲の松本良喜さんは山梨県は勝沼のご出身なんですよね。

 そして、言わずもがな、森進一さんは甲府市の生まれ。

 というわけで、実はこれは山梨県コラボなのです。これを紹介したマキタスポーツさんも山梨市出身ですしね。

 たしかに、山梨県らしい「寒さ」が表現されているようです(笑)。やっぱり森進一さんの個性はすごい。

 

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2022.11.13

宮下文書フィールドワーク写真サイト

Th_-20221114-122423 近、ネットでもにわかに注目を浴びている宮下文書(富士古文献)。

 私もこの謎の古文書に40年近く前に出会い、すっかり魅了され、そして人生を大きく変えられました。本当におかげさまです。

 地元に住むようになり、若い頃はそれなりに暇を見つけてはフィールドワークしてきましたが、逆に近くにあると思うとついつい行かなくなってしまうのが人間のサガ。

 そんな時、数年前に知り合った静岡の方が、本当に感心するほど足繁くこちらに通ってくださり、そして私の代わりに(?)いろいろなところを訪れ、そして発見してくださっておりました。

 そして、このたび、その成果(写真)を掲載したサイトを開いてくださりました。

 う〜む、私も知らない場所が盛りだくさん。これはすごい!非常に貴重な資料ですよ。

 ぜひ、ご覧ください。

 最初は私が案内する感じでしたが、これはもう、完全に逆転、いろいろ案内してもらわなきゃ。

 宮下文書から派生した様々なことでとっても忙しくなっておりますので、これからもこちらのフィールドワークは彼にお願いしようと思います。いやあ、本当に感心感心。そして助かる〜。

TAKAMAGAHARA 宮下文書 FIELD WORKS

 

 

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2022.11.12

緊急告知! 11/23山中湖コンサート(赤津眞言と仲間たち)

Photo_20221114190101

 

 急告知です。11月23日(祝)に山梨湖にて、尊敬する先輩バロック・ヴァイオリニスト赤津眞言さんと仲間たちの演奏会を企画いたしました。

 まだ席に余裕がありますので、ぜひ皆さまにご来場いただきたくお願い申し上げます。

 世界最高レベルの演奏を身近で体験できるのはもちろん、ご希望の方には演奏者たちとの交流会にもご参加いだだけます。

 演奏される楽曲もマニアックで、なかなか生で聴く機会のない作品たち。

 ちなみに赤津さんが演奏するヴィオラは、シルク絃を張った私の楽器です。これもまた世界でここだけで聴ける音。ぜいたくな時間・空間になることうけあいです。

 秋深まる山中湖も1年で一番美しい。全てが最高の体験だと思います。

 ご予約はこちらから。

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2022.11.11

最も才能のある人ではなく最もラッキーな人が成功する (サトマイ 謎解き統計学)

 

 功はすこしの才能とたくさんの運でできている。これってありますね。

 それに私、見事に偏差値55〜60に入っている(いた)ので、ますます勇気づけられました(笑)。

 自分が成功しているかどうかは正直わかりませんが、まあ楽しく人生を送っていることはたしかですね。

 この日も恒例の富士山合宿の一日目で、遠くはロサンゼルス(!)、北海道、沖縄から、40名近い方々にお集まりいただきました。

 私の合宿では、まさに「運」のつかみ方をお伝えしています。「運」と「縁」でしょうかね。

 ちょうど「桃太郎のおばあさん」の話もしました。サトマイさんのとは、ちょっと違う意味合いとしてですが。おばあさん、上流見ていたから桃拾えたんですよね。下流見ていたら無理だった…というお話。

 まあサトマイさんの言う「オープンマインド」というのが、私の言うウンコを水に(下流に)流して、上流を向くということになるかもしれませんね。もちろん、ウンコ(下流)は過去、上流(桃)は未来ということですよ。

 そしてそして、いよいよ本当にノーベル賞よりもイグノーベル賞の方が価値が高くなる時代が来るかもしれませんね。やっと私たちの時代が来たのかも!?w

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2022.11.10

シンギング・リンとシルク・ヴァイオリンの共演

 ァイオリンにシルク絃を張ることを実践し始めて間もないころ、シンギング・リンとの即興共演をする機会がありました。

 その時の動画です。場所は富士山麓某所。

 シンギング・リン、日本発の素晴らしい楽器です。クリスタルボウルやチベタンボウルとは一線を画する、日本の職人技から生まれた精巧な楽器であり、多様な倍音を発することができ、その音楽的効果は抜群です。

 シルク・ヴァイオリンもそうですが、人間の可聴域を超えた倍音の効果というか意義には、計り知れないものがあります。

 おそらくかつての人類は、そこに「モノのね」としての音楽の価値を感じていたのでしょう。西洋近代音楽によって、また別の「音楽的技法」「音楽的効果」が発達した結果、それらは忘れ去られていたのです。

 ようは可聴域における和声的な構造主義にとらわれ、その音そのものが持つ多層な倍音による「聞こえない和音」が軽視されたわけです。

 特に録音再生のテクノロジーが発達すると、いわゆる非可聴域はデジタル的に切り捨てられ、その傾向は極まりました。

 そのアンチテーゼとして、こうした「倍音」音楽が復権しつつあるということでしょう。

 ということで、YouTubeの動画では、すなわち本質的な非可聴域の倍音は見事に切り捨てられているので、ホンモノは届きません。ですから、あえて音にも映像にもエフェクトをかけているのです。逆説的に正しいですよね。これもまた近代に対する皮肉なアンチテーゼでしょうか。

 あくまで「生」で味わう楽器たちですから、これはその入口としての動画だというわけです。

 あさっても富士山某所にて共演します。今回は私はタング・ドラムかシルク絃ヴィオラ・ダ・ガンバを演奏しようかと思っています。

 皆さんもぜひ一度「体験」してみてください。

 盟友シンギング・リン奏者しずくちゃんのHPはこちらです。

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2022.11.09

18×25mm 単眼鏡・スマホ用望遠レンズ (Co-Goods)

Th_61rgrn0mhnl_ac_sl1500_ んなに安くていいのでしょうか。2,023円也。昨日の月食を撮った単眼鏡(スマホレンズ)です。

 もともとの購入動機は、野球やプロレス観戦、コンサートなどで使うこと。

 以前10倍のものを使っていましたが、やや物足りなかったのでこちらを選択しました。

 言うまでもなく、やたら倍率が高ければいいというものではない。明るさ、手ブレを考えると18倍が限度でしょう。

 岡山の小さな企業が販売しているということで、手書き(印刷ですが)のお手紙が入っており、好感が持てました。アフターケアは万全なようです。

 製品自体はおそらく中国製でしょう。光学性能はまあ、値段相応ということで、特に色収差に関しては予想通りかなり出ます。しかし、これって集中して見ていると気にならないんですよね。面白いもので。

 それより安価な光学製品にありがちな光軸のずれはなく、それなりの解像度と見やすさでした。ピント合わせもスムーズ。

 大型のアイカップはたしかに安定性を増すには良いですね。

Th_img_0190 iPhoneSE2に取り付けて撮影してみました。静岡の実家から見える山のアンテナ(内藤多仲設計!)です。まあまあですよね。iPhoneカメラ1×ですと多少四方がケラレますが、ちょっとズームすれば気になりません。

 スマホとの接続はいわばコリメートですので、それこそ光軸調整が難しいのですが、まあ中心部だけ収めるのであれば、こんな程度のクオリティでいいでしょう。

 スマホ側でピントが無限遠に固定できればいいのですが、iPhoneの場合それができないので結構迷いますね。

 本体だけではなく、スマホホルダーやプチ三脚、さらには立派なケースまでついてこのお値段というのはありえませんね。原価いったいいくらなんでしょう。

 まあお手軽に楽しむ単眼鏡、スマホ用望遠レンズとしてはなかなかの製品ですよ。とにかくお買い得です。おススメいたします。

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2022.11.08

皆既月食と惑星食と本能寺の変

Th_-20221109-95229 442年ぶりの天体ショーがありました。皆既月食中の惑星食です。

 スマホに単眼鏡をつなげて撮影してみましたが、三脚なしではかなりきついですね。まあこんなものでしょう。

 今回は天王星食。442年前は土星食。土星食は肉眼でも見えたでしょうから、科学的知識が乏しかったあの時代、かなり衝撃的なショーだったことでしょう。

 本能寺の変の2年前です。信長や光秀、秀吉や家康も見たのかな。というか、皆既月食や惑星食は凶兆でしたから、まさに本能寺の変を招くきっかけになったのかもしれません。

 信長の命を受け明智光秀によって亀山城が築城されたのが天正6年(1578年)。皆既月食中の土星食は天正8年(1580年)6月15日(旧暦)。

 おそらく光秀は当時の3重の天守閣から、この天体ショーを見たのではないでしょうか。

 天正8年といえば、信長から光秀に感状が送られるなど、二人は蜜月関係にあったと言われていますが、本当にそうなのでしょうか。

 本能寺の変が起きた原因、つまり光秀の信長への謀反のきっかけは何か、いまだに謎ですよね。

 「麒麟がくる」でもそのあたりははっきりしなかった。どちらかというと天正10年にあったことに焦点が当てられていましたね。

Th_-20221109-95310 私は学問的な考証が苦手な歴史家でして、どちらかというと霊的な動きの方に注目してしまいます。

 のちに亀山城が出口王仁三郎によって買い取られ、大弾圧を経ても現在まで大本の聖地としてあること、また光秀が本能寺の変のあとすぐに秀吉に討たれていること、いや実は生き残って天海僧正になったと伝えられることなどを考えると、やはり、光秀にもある種の霊感や予知能力があったようにも感じざるをえません。

 家康との現実的および霊的な連絡の中で、自らが捨て石になった、ある種キリスト的な行動をとったとも考えられるのです(実際にイエズス会との関係があった)。

 そう、天正8年の皆既月食と土星食を見ながら、光秀はすでに信長を討つ決心をしていたのです。

 月は信長、地球の影は家康、そして自らはその後ろに隠れる土星…。

 てなことを、赤銅色の月を眺めながら妄想していたワタクシでありました。

 次は322年後、土星食ですよ!楽しみです(笑)。

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2022.11.07

『日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く』 松岡正剛 (講談社現代新書)

Th_41ep423n4l カデミズムという狭隘な世界を俯瞰して泰然としている松岡正剛さん。

 こういう大人、好きですね。憧れです。

 私も彼に多大な影響を受けてきたのですが、なにしろ私は根っからの読書嫌い。そして記憶力も編集力も劣悪なので、なかなか同じような「仕事」はできません。

 ただ、先ほどの「俯瞰」というやつ、あるいは軽やかに時空を往来するスタイルは、おかげさまで多少身につけることができました。

 加えて私は、オリジナルとも言える「未来からの情報を思い出す」という変テコなワザを会得したおかげで、ある意味、師とは違う世界に飛翔してしまった…(のかな?)。

 まあ、それはいいとして、松岡さんの「編集」のおかげで、出口王仁三郎や仲小路彰という「異常な」天才アーティストによる、「統合過多な」超編集テキストを抵抗なく読むことができるようになったのは事実です。感謝。

 ということで、久しぶりに心の師の「日本文化論」を読んでみました。

 なるほど、未来の情報をダウンロードすることを標榜しているワタクシ的には、「なんとなく知っている話」でありました。そう、変な話で恐縮ですが、まるで自分が考えて書いているような錯覚に陥るのです(図々しくてゴメンナサイ)。

 もちろん、書けと言われたら書けっこないのです。しかし、それこそ、その「言の端」に宿る「物実(モノザネ)」は、すでに知っているような気がする。この感覚、最近とっても多いのです。

 だから、どんな歴史的な名著を読んでも、「あっ、知ってる。思い出した」という感覚なのです。おそらく未来のどこかで学んだことがあるのでしょう(笑)。

 曰く「日本人は日本文化の複合性や複雑性にもっと敢然と立ち向かっていったほうがいい」。その通りですよ。コトよりモノ。

 これこそ他人のふんどしですが(!)、私の「日本論」を知りたい方は、この「松岡日本論」の集大成をお読みになってください。ああ、本書かなくていいから楽だ(笑)。

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2022.11.06

パロマ・フェイス 『Only Love Can Hurt Like This』

 

 TikTokではやっているのか、最近再びこの曲を聴く機会が増えましたね。

 イギリスの天才パフォーマーであるパロマ・フェイスの代表曲の一つ。

 60年代のモータウンサウンドをベースにしていますが、不思議と新しく感じられる作品です。

 公式のMVはちょっと過激(?)で、あまり好きではないので、歌詞を読みながら聴いてみましょうか。

 なるほど「愛」の裏側は鋭利な刃物ですよね。というか、諸刃の剣とも言える。恋愛だけでなく、だれかを何かを愛すれば愛するほどに、自分は傷ついていく。

 キリストはその愛の深さゆえ、あんなに傷ついた。

 そして、傷つけた側も傷つく。

 そんな真理を明らかにし、だかこそ「愛=執着=自我」から解脱せよとしたのが、かのお釈迦様であります。

 しかし人間はなかなかその不条理から抜け出せない。そんな切ない叫びが、この歌にはありますね。だから人気なのでしょう。

 バーバリーのショーで演奏されたアコースティック・バージョンもいいですよね。特にこの「東洋人(日本人?)」を多く起用したパフォーマンスは好きです。

 

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2022.11.05

コヤッキースタジオが「不二阿祖山太神宮」訪問!

 

 日の青山テルマさんのライブのあとの出会いの中でも、たまたま不二阿祖山太神宮の話が出ましたっけ。

 最近、来ていますね、YouTube界隈に「富士王朝」が(たとえばこちら)。

 ご存知の方も多いかと思いますが、私の現在のトンデモ人生の発端になったのは宮下文書。その宮下文書の記述に従って、太古の神宮の再建をしているのが、現在の不二阿祖山太神宮ということになります。

 この動画に登場している大宮司さんもカワイさんも古くからの友人ですが、彼らは本当に純粋な気持ちでこの大事業に取り組んでいます。感心しきりです。

 そして、私は彼らとは少し違った方向から、そのお手伝いをさせていただいております。違った方向とはいえ、もとは一つのようでして、上記のお二人とは、たとえば出口王仁三郎の話はもちろん、なんとよりマニアックな仲小路彰の話さえも最初から共有できていたのです。不思議すぎです。

 宮下文書の解釈については、私は独自の見解を持っており、ある意味皆さんとは噛み合わないところもあるのですが、それはあくまで人間レベルでの話であって、神様レベルで言えば些末な違いでしかないのでしょう。

 いずれにせよ、時代がようやく私に追いついてきたという感覚があります(笑)。いやあ、この40年間、けっこうキツかったからなあ。なるべく隠して隠れて生きていましたが、今は逆に求められて表に出ることが増えました。感無量であります。

 というわけで、皆さんもぜひ、不二阿祖山太神宮をご参拝ください。必ず何かを感じることができると思います。

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2022.11.04

Thelma Aoyama 15th Anniversary~おにぎりフェスティバル~ (仮)

Th_img_0120 山テルマさんの15周年武道館ライブにご招待いただきました。

 楽しかった〜。

 15年の間、さまざまなことがあり、いろいろ悩んだ時もあったようですが、結局聞いている人が笑顔になる歌を歌うという基本に立ち返ったテルマさん。

 その集大成のような、明るく、楽しく、激しいライブでした。

 サプライズゲストのkemioとフワちゃんはじめ、ゲスト(お友達)もめちゃくちゃ豪華でしたね。

 友愛の美しさ、素晴らしさがしみじみと感じられる内容。テルマさんは歌はもちろん、MCにも「愛」が満ち溢れていました。

 数ヶ月前、ひょんなことからお会いすることになり、いろいろお話させていただきました。彼女の真摯に仕事に打ち込む姿勢や、裏表のない正直な生き方に感銘を受けました。そんなところこそ彼女の魅力であり、友達をたくさん抱える理由なのでしょう。

 今回は、音楽界の歴史的重鎮お二人と一緒だったのですが、やはりコロナ禍を乗り越えてのこうした大規模ライブは久しぶりとのことで、お互いに生の音楽の良さを再確認した次第であります。

 それにしても、こんな贅沢な日が来ようとは、数ヶ月前までは全く予想していませんでした。人生面白いですね。

 関係者の皆さんに感謝です。テルマさん、これからも頑張りましょう!

 追伸 ライブ後、またまた素晴らしい出会いがありました。それはまたいつか。

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2022.11.03

『ひどい民話を語る会』 京極夏彦・多田克己・村上健司・黒史郎 (角川書店)

Th_41fqh996vl しかにこれはひどい!

 ひどすぎるw

 最初から最後までウンコばっかりじゃないですか!

 と言いつつ…実は最近、私もウンコを連発しています。いや、もちろん実際のブツを連発しているのではなく、言葉としてのそれですよ。

 ここのところ全国を講演したりして回ることが増えました。それでそこら中でウンコを連発しているのですよ。まったくひどいものです(笑)。

 子どもがウンコ大好きなのは言うまでもありません。幼稚園でも中学でも高校でもこれは私のキラーワードでした。

 が、最近わかったのです。大人も大好きなのですね!

 立派な方や上品な方も、私がそれを連発すると急に笑顔になる。そして、御自らもウンコ、ウンコと連発するようになる。そして、その場が平和な空気に包まれる。

 そう、だから実はちっともひどくないのです。逆に素晴らしいのです。

 子どものためにウンコを…いや話を盛る大人たちって、めちゃくちゃ嬉々としているじゃないですか。つまり、いわゆる大人のきれい事の世界が間違っていてひどいのです。

 たしかに私は講演やセミナーの中で、そうした大人の汚い(きれいな?)常識をひっくり返す話をしています。世の中がそれを望んでいるのでしょう。

 ちなみに「ひどい民話」のひどさはウンコのみに起因するのでありません。そのプロットやディテール、ストーリーや因果関係のいい加減さもまたひどすぎる。

 しかし、それがとんでもなく魅力的で、全国に語り継がれているということは、やっぱりきちんとしたきれいな大人世界というのが虚構であって、いい加減な子ども世界こそ真実なのかもしれませんね。

 私はその延長として、いわゆるトンデモ文献を読みあさっているのです。たとえば宮下文書とか、霊界物語とか。それはおそらくきちんとした清潔な近代へのアンチテーゼなのでしょう。

Amazon ひどい民話を語る会

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2022.11.02

廣田弘毅揮毫 「興禅護国」(福岡 聖福寺)

 ミナー二日目を無事終了し、福岡駅周辺でちょい呑みしながら散策。

 空海さんと栄西さんが大陸から戻ってきて初めて建てた東長寺さんと聖福寺さんを参拝。

 お堂や仏像も興味深かったのですが、あえてここではこれを紹介します。こんなものがあるとは全く知りませんでした。

 聖福寺さんにあった石碑。あの廣田弘毅の揮毫です。

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 言うまでもなく、東京裁判にて文民として唯一、A級戦犯死刑になった元総理大臣です。なるほど、そういえば廣田弘毅、博多の人でしたね。

 昭和天皇はじめ廣田に対して厳しい評価をする人たちもいますが、私の感覚ですと、あの時代、それこそ文民としてはあれが限界であったと思います。そういう意味では逆によく踏ん張ったと思いますし、その結果が死刑であったのは悲劇としか言いようがありません。

 今でも廣田に対する死刑判決には疑問や異論が呈されています。しかし、本人は超然としてその理不尽を受け入れたと言います。おそらく「禅」での学び、体験がそれを可能としたのでしょう。

 今日、それを初めて納得したのでありました。


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2022.11.01

糸島の夕景

 日は、福岡の皆様にお招きいただき、糸島にてセミナー。素晴らしい時間を過ごさせていただきました。

 ちょうど私が王仁三郎の「芸術は宗教の母」の話をしたあと、主催者の方がふと思いついて海岸までみんなで歩いていきました。

 すると、まさに「神の芸術」たる自然が、あまりに素晴らしい夕景を見せてくれたのです。地元の皆さんも驚き、感動する夕景。

 太陽と海と山と雲が織りなす、時々刻々移り変わる芸術。ああ、これが信仰(宗教)の源泉なのだなあ。

 言葉を失いました。「ことのは」を信じすぎるなという話をしたところでもあり、まさにタイムリー。

 写真でもその美しさ、完璧さは伝わるでしょう。

 糸島という歴史の交差点に現れた奇跡の芸術でした。

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