こころの時代~宗教・人生~シリーズ「問われる宗教と“カルト” 前編」
今日は午前中、幼稚園でプラネタリウムの授業を4本連続でこなし、午後はある牧師さんと「信仰」について議論いたしました。
その牧師さんは非常に素晴らしい、謙虚で真摯な方で、もう半世紀以上も信仰と布教をされてきたにもかかわらず、日本人としていかにキリスト教を信仰すべきか、西洋のものまねではない日本人としての信仰とは何かを、自らに問い続けてきたとのことでした。
私は特定の既存宗教の信仰者ではないのですが、たとえば仲小路彰が見つめつづけた未来の光への信仰については大変興味があります。そこをベースに僭越ながらお話をさせていただきました。
まさに既存宗教をすべて知りつくした上での、それを超えた新しい信仰、宗教を模索したのが仲小路彰であり、その一つの到達点が(彼の言う)グローバリズムであり、コスミカリズムであり、未来学なのでしょう。
この「対話」もまた、「信仰」の大切な条件なのではないでしょうか。それを深く感じた時間でした。
さて、そのような大変充実した対話ののち、帰宅して観たのがこの『こころの時代~宗教・人生~ シリーズ「問われる宗教と“カルト” 前編」』でした。
タイムリーだったこともあって、大変興味深く拝見しました。これはぜひ皆さんにもご覧いただきたい。
疑いや迷いを許すのが正しい信仰であり、それを許さないのがカルトであると、私も今日お話しました。
また、若松英輔さんのカルトの定義「恐怖・搾取・拘束」も納得するものでした。というか、これって例えば「学校」もそうですよね。そう、今の学校はカルトですよ!
それはある意味、戦後GHQによって徹底的に「信仰」が排除され、日本人自身もそれを嬉々として受け入れてしまったための皮肉な結果ですね。
もちろん、学校だけでなく、日本の社会にはある種の「カルト」が蔓延していると感じます。
そこには、思考停止した「消費者」と、経済的勝者を目指す「経営者」があるだけです。そういう意味で、ここにもカウンター「信仰」としての、共産主義が現れてしまう。これもまた戦後日本の皮肉です。
釈徹宗さんのおっしゃる「近景」「中景」「遠景」も本当によくわかります。納得です。
そのあたりはYouTubeの予告動画で聞けますのでぜひ。
再放送は15日土曜日午後1時からです。
あるいはNHKプラスで16日まで視聴できます。ぜひ。
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