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2022.10.05

『闘魂よ、いつまでも アントニオ猪木』(NHKクローズアップ現代)

Th_-20221007-184713 日のクローズアップ現代は猪木さんの追悼。

 いやあ、本当に涙が止まらなかった。

 先日お亡くなりになった日の記事に、世阿弥の「花」について書きましたが、期せずしてこの番組の最後に紹介された、藤波さんに送られた言葉が心に沁みました。

花が咲こうと咲くまいと、生きていることが花なんだ。今、いくつもの年を重ね、川の岸辺に目をやると、きれいな大きな大きな花が咲いている」

 花を咲かそうとするのではなく、生きていることがすなわち「花」。気づくと自分の外に「花」が咲いていたことに気づく。

 なるほど、この猪木さんの言葉をもとに風姿花伝を読み直すと、全く違った意味、いや本当にの意味に気づかされますね。

Th_-20221007-185851 世阿弥が言いたいこともこれだったのか。

 その年どしの「花」は、その年どしの出会いであり、他者であり、おかげさまであったということでしょう。

 たしかにプロレスは相手がいてなんぼの芸術。相手を活かし、相手に活かされることを前提とした文化ですね。

 考えてみれば、植物の「花」も、自分のためとともに相手のために咲いているわけであって、花の目的はあくまでも自分を離れた他者を生むことですね。

 使命とかではなく、生きていることがメッセージ…この言葉にも感動いたしました。

 あらためて「元気をありがとう」と申し上げたい。元気とは、ただ生きることなのですね。

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