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2022.09.20

Gentle Giant 『Moog Fugue』

 

 りずに「フーガ」ネタを続けましょう。

 昨日はEL&P(キース・エマーソン)のフーガをお届けしましたが、今日はもうちょっとマニアックにジェントル・ジャイアントの「ムーグ・フーガ」を紹介しましょう。

 EL&Pやイエス、ジェネシスらと比べるとあまり知られていないプログレ・バンド「ジェントル・ジャイアント」。

 しかし、その音楽性の高さ(=商業性の低さ)は抜群です。もともと売れることを考えていなかったようですし。

 しかし、当時以上に今、彼らの作品は高く評価されていると思います。

 民族音楽、古楽、教会音楽、そしてロック。各メンバーが楽器を持ち替えながら、時代を超越した音世界にいざなってくれる。いや、純粋にカッコいいし、正直好みです。

 このフーガは、21世紀に入り、彼らの再評価が始まったころ発売された未発表音源集の中に「新作」として収録されたもの。

 バンド初期の中心的メンバーであり、教会のオルガニストでもあったケリー・ミネアが作曲し、ドラムスのジョン・ウェザースとともに録音したものです。

 さすがちゃんと王立音楽院で作曲を学んだだけのことはありますね。普通に対位法を使いこなしています。そして、中間部のコテコテ昭和ムード歌謡のようなパートも良い(笑)。

 これって、チェンバリストやオルガニストのレパートリーにどうでしょう。アンコールとかにいいと思うのですが。楽譜も出ているようですよ。

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