藤波辰爾(辰巳) 『マッチョ・ドラゴン』
10日の夜、NHKの「1オクターブ上の音楽会」、ご覧になりましたか?
私は今日、録画未見の方は、NHK+へ急げ!
37年ぶりにドラゴンがこの名曲を歌ったのです。
全く衰えていない…というか、さらに味が加わり最高の癒やしボイスになっていましたね。もう本当に涙が止まりませんでした(いろいろな意味で)。
マッチョ・ドラゴンについては、15年前に一度紹介しております。あの頃はまさか68歳の藤波さんの生歌を聞ける日が来るとは、夢にも思いませんでしたね。
その記事にも書きましたが、藤波さんの唯一無二の歌唱法のポイントは「リズム感」にあります。
プロレスにおいては、最高のリズム感を持っている天才レスラーなのに、歌になると…(笑)。いや、ある意味天才ですよ。
モノマネする人もたくさんいますが、やはり微妙なニュアンスは本人にかなわない。
今回の素晴らしい演奏映像ではっきりわかるのは、左手でとっている(と思われる)リズムが、実際の音楽のリズムとは明らかに違うのです。
それがあの「味わい」を醸しているわけですね。もちろん、天使の声質や、案外正確な音程もありますが、やはりあの独特のリズム感ですよね。
素晴らしい。
ある意味、日本的なリズム感とも言えましょう。能の謡なんかも、一見リズムがずれているようでいて、実は辻褄が合っている。そういう方が難しいし、かっこいい。
それにしても、竹中直人さんがうまくまとめてくれていたなあ。
「荒々しい中の、とても繊細な誠実さが伝わる、深い深い音楽」
本当にそれですよ。藤波辰爾さんのお人柄。純粋さ。歌は人なり。感激ですね。
最後にオリジナル版を拝聴いたしましょうか。そう、もうこれは一種の宗教音楽ですね。
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