モーツァルト(?)『6つの前奏曲とフーガ K.404a』
今日もフーガについて。
一昨日のバッハのフーガとモーツァルトを直接つなぐ作品がこちら。
最近はこれはモーツァルトの作品ではないと言われていますが、まあそれはどちらでもいいとして、こうして(編曲して)モーツァルトがバッハの作品に触れながら瞬時にそのシステムとテクニックを学んでいったことは確かだと思います。
そして、この作品の面白いところは、半数以上の前奏曲は古典派の作風であるということです。そういう木に竹を接ぐようなことをしているのはなぜでしょうか。
もちろん、時代的に考えて、まず導入には最新の音楽をという考えもあったでしょうし、あるいはその対比、対照をあえて強調したのかもしれません。
現代ではあまり演奏されないこの曲集ですが、二つの時代を同時に楽しむという意味では、弦楽トリオにとって面白いレパートリーになると思いますよ。
ところで、モーツァルトが(主にスヴィーテンによって)バッハのフーガを知った時の驚きは、たしかにこんな感じだったのではないでしょうか。
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