『いままで起きたこと、これから起きること。』 高城剛 (光文社新書)
この日は八ヶ岳の青年小屋に到着。デジタル・デトックス生活が始まりました。
自然の中に放り出されて感じる、この世のサイクル、リズム。面白いですね。
さて、昨日の記事で、JFKの甥の発言に注目しつつ、歴史は繰り返されることについて少し書きました。
この本には、世界中の自然と都市を巡りつつ、地球を俯瞰してきた高城剛さんがまとめた地球のサイクルについて詳しく書かれています。
彼と私は不思議な宇宙的なご縁があって、ほとんど会うことはないのですが、いろいろと高次の情報を共有しております(と勝手に思っている)。
彼には彼にしかできない仕事があり、私には私にしかできない仕事がありますが、それはおそらく分業というやつで、最終目標は一緒なのではないでしょうか。
さてさて、高城さんがこの本で強調しているサイクルの一つに「80年周期」があります。
これは近現代に当てはまるものであり、そういう意味では、昨日私が最後に何気なく語った「ある歴史的事件を知る世代が少なくなってきた時、再び似たような事件が繰り返されるのが歴史の必然なのでしょうか」という一文に、ある種の真理があるかもしれません。
つまり、近現代になり、先進国での寿命は約80年となりました。近現代史に残る事件はもちろんいわゆる先進国で起きています。それを直接知る世代がほぼいなくなるのに、つまりは80年かかるということです。
そして明確な記憶、体験だった「事件」が「歴史」となる。すなわち、そこで新たな「歴史」が生まれ、結果として「歴史が繰り返される」ことになるのです。
そういう視点で考えますと、いずれ文明のサイクルは100年とか120年になるのかもしれません。それは良いことなのでしょうか。悪いことなのでしょうか。わかりません。
ただ、そうした周期の変化する大きな波を感じることは、高城さんの言う通りとても大切であり、それに乗るのか呑まれるのかで、その人、その国の運命は大きく変わることでしょう。
私はおかげさまで比較的大波に乗っている感覚があるのですが、そのコツはと聞かれると答えるのはなかなか難しい。
ある部分では波にまかせるところも必要であり、また、あるタイミングでは波に抗うことも必要。その判断は直観、直感としか言いようがなく、それは(私はやったことがありませんが)実際の「波乗り」と同じなのではないでしょうか。
ただ言えるのは、実際にそういう「大きな波」を俯瞰するための高い視点の獲得とその維持は、ある程度意識的に成し遂げられるということです。
Amazon いままで起きたこと、これから起きること。
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