14世紀と16世紀の音楽(作者不詳)
ロバート・ヒルは様々な時代の鍵盤音楽を紹介してくれます。
けっこう衝撃的だったのが、最近アップされたこの2曲。
まず、16世紀の作者不詳の音楽。「ラ・ミ・レの上で」という曲です。循環するベースは「ラ・ミ・ミ・シ・レ・ラ」ですので、なんで「シ」が無視されているのかわかりませんが、上で展開するメロディが、近代和声的な音階を軽く超えていて楽しい。
逆に新鮮に、未来的な音楽に聞こえますよね。これは面白い曲です。この時代の知られざる音楽を発掘するのもいいですね。
次は1325年の作品。これも近代和声では禁じ手となっている平行5度が多用されており、これもまた逆に新鮮に感じられますね。
平行5度進行はドビュッシーらによって復活するまで、近代ヨーロッパでは強く禁じられてきました。しかし、多くの民族音楽では当たり前に用いられる語法です。
弦楽器の調弦の関係から、当然そうした平行5度や平行4度の進行というのは、ある意味自然なものでした。
それが禁じられてきたため、私も含めて現代人には、そうした古代の響きが新鮮に感じられるわけです。
私としては、これからの音楽は、あまりにも辺境の一部の地域(ヨーロッパ)で異常に発達した近代和声から解放される運命にあると考えています。
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