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2022.08.31

『完本・哲学への回帰 人類の新しい文明観を求めて』 稲盛和夫・梅原猛 (PHP研究所)

Th_61doey88d7l 日亡くなった稲盛和夫さんの「哲学」を学ぶためには、まずこの本を読むことをおススメします。

 2019年に亡くなった文化・哲学の巨人、梅原猛さんとの対談ということで、お互いの「哲学」をお互いに咀嚼しながら解説してくださっているので、私たちにも分かりやすい。

 自利と利他の共存。徳と経営の両立。哲学と倫理と宗教の復権。

 20世紀人類がその反対、すなわち共産主義や科学万能主義、利益第一主義によって、自らを苦しめてきたことから、21世紀のテーマはやはり「回帰」となるのです。

 ここでお二人が述べていることは、まさに21世紀への遺言となってしまいましたが、こうして素晴らしい本としてまとめられたことは、私たちが常にそのメッセージを思い出すきっかけとなるでしょう。

 すなわち、これは21世紀日本人、そして22世紀日本人のバイブルとなるに違いありません。

 そう、今の子供たちは22世紀に生きるのです。だからこそ、私たち大人はこの21世紀を意味あるものにしなければなりません。

 繰り返し読みたいと思います。

Amazon 完本・哲学への回帰

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2022.08.30

追悼 稲盛和夫さん

20220831-105038 盛和夫さんがお亡くなりになりました。

 数年前から、仲小路彰関係でお会いする予定でしたが、お体の具合が悪いとのことでなかなか実現できませんでした。そのような状況でしたから大変心配をしていたのですが…残念です。

 稲盛さんについては、このブログでも何度も書いてまいりました。

 そして、2年前、コロナ対応の修学旅行のおかげで、京都の稲盛ライブラリーを訪れることができました。

 稲盛ライブラリー

 この記事にも書いたとおり、稲盛さんの哲学と仕事の影には、出口王仁三郎や仲小路彰、そしてお釈迦様の姿が見てとれます。

 そういう意味も含めて、本当に心の師と仰ぎ、一度はお目にかかりたかった方でしたが、残念ながらその夢をかなわずとなりました。

 これからは、稲盛さんの哲学に学びつつ、御遺志の一部だけでも何かの分野で継げるよう精進いたします。

 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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2022.08.29

シューマン 『蓮の花』

 

 日の八ヶ岳でのコンサートで披露された1曲。

 動画の歌唱は、日本の歌曲を歌わせたらダントツの小川明子さん。伴奏は山田啓明さん 。

 実は生で聴いたのは今回が初めてでして、なんとも美しい旋律とシンプルながら心にしみる和音進行に、改めて感動してしまいました。

 この曲を含む歌曲集「ミルテの花」は、ご存知のとおり恋人クララに捧げられたものであり、実際そのすぐあとに二人は結婚しています。

 ハイネの詩をワタクシ流に訳すとこんな感じ。

 蓮の花は恐る
 陽のまぶしさを
 さればこうべを垂れ
 夜を夢見、待ちわぶ

 月、そは蓮の恋うる人
 月は光もて蓮を目覚ます
 されば蓮、月に心許す
 おのが直きかたちを

 蓮は咲き、頬を染め、輝きつつ
 静かに月をまもる
 蓮は香り、涙し、震う
 恋と、その苦しさに

 こんな歌を送られたら、そりゃあクララも参ってしまいますよね。シャレた男です、シューマン(笑)。

 歌曲の良いところは、やはり旋律がシンプルであることです。歌詞を伝えるためのメロディーですから、器楽曲のような複雑さは必要ありません。

 結局、歌が最強なんですよね。それを実感させられた名曲でした。

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2022.08.28

『ほとんどの日本人が知らない山の神様の秘密』 秋山眞人×羽賀ヒカル

Th_51fwozusjl_sx339_bo1204203200_ れまたタイミングよろしく、山の神様のお話。

 八ヶ岳から無事下山し、富士山の自宅に帰る車中で聴きました。

 ちなみに、一昨日づけの記事で高城剛さんの著書を紹介しましたが、私と高城さんの出会いは「高城未来ラジオ」での対談でした。

 私(仮名中村先生)出演の回ののち、秋山眞人さんも出演されましたが、実は私から高城さんへの紹介でした(CS60の西村先生もです)。

 秋山さんもホントすごい人ですよ。とんでもない能力と知識をお持ちです。それこそ皇室とも関係が深い。山に関する感覚も一般人のそれをはるかに凌駕しています。

 そんな秋山さんが、これまた私もご縁をいただいた羽賀ヒカルさんの神社チャンネルで「山の神様」について語ってくれたのです。

 繰り返しますが、なんというタイミング!ぜひご覧くださいませ。

 山の生き神さまである、青年小屋のご主人竹内敬一さんもおっしゃってました。世界の山々を知り尽くした登山家たちでも、みな富士山を見ると言葉を失うと。

 

 

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2022.08.27

すすき祭りの日に「遠い飲み屋」にて

Th_img_9488 年憧れであった「遠い飲み屋」にて飲む機会を得ました。

 敬愛する音楽の先輩方が20年以上続けてきた「夏の終わりのコンサート」に初めて参加することが許され、八ヶ岳の標高約2400メートルにある「遠い飲み屋」こと青年小屋に宿泊することができました。

 噂に違わぬ魅力的な小屋であり、主人である竹内さんのお人柄とカリスマ性に思いっきり惹かれてしまいましたね。

 本来なら昨年参加の予定でしたが、コロナによって残念ながら中止。1年間の準備期間を経ての実現となり、結果として自分にとってはベストなタイミングとなりました。

 一つには、体力的なこと。この1年、ほとんどデスクワークの毎日でしたが、実は私の「デスク」はエアロバイクの上に(無理やり)設置してあるため、頭と指を動かすと同時に、脚の運動も一日中続けてきたのです。

 あとはもちろん、普段から1200メートルの高地にて生活しておりますので、そういう意味でも案外山登りには適した体になっておりました。

 また吉田の火祭りの日に重なっておりましたが、今年はウチに不幸があったので祭りには参加不可となり、おかげさまで八ヶ岳に登ることができました。

 あまり知られていませんが、吉田の火祭りは、八ヶ岳山麓にある御射山社の「(すすきの)穂屋祭」から派生したものです。今日行われるその「穂屋祭」と同日に吉田の「すすき祭り」も行われます。そしてその前夜祭が「火祭り」というわけです。

Th_img_9493 ある意味、私は本家の「すすき祭り」に参加したとも言えるわけですね。これもまた不思議なことです。今朝雲海の上に突き出た富士山を見た時、本当に思わず涙が出てしまいました。

 穂屋祭では、諏訪の大神と国常立尊を祭ります。古くは富士山の祭神は国常立でした。まさに、諏訪と富士山をつなぐ霊脈がそこにあったわけです。

 さて、そんなこんなで楽しく登山し、コンサートも無事終え、本格的に「飲み屋」にておいしい日本酒をいただきました。

 主人厳選の全国のお酒が並ぶ中、慣れ親しんだ秋田の酒「雪の茅舎」があったのには感動。山の上で飲む銘酒はまた違った趣がありました。

 この小屋は、そんなフランクな雰囲気でありながら、今上陛下もお泊りになり、そして御自らお持込みになられた「清酒」を嗜まれた聖地でもあります。

 いずれにせよ、非日常の中にたたずむ素敵な飲み屋は最高でした。皆様、ありがとうございました。そして山々はじめとする神々にも感謝!

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2022.08.26

『いままで起きたこと、これから起きること。』 高城剛 (光文社新書)

Th_b0b8mrrz6k01_sclzzzzzzz_sx500_ の日は八ヶ岳の青年小屋に到着。デジタル・デトックス生活が始まりました。

 自然の中に放り出されて感じる、この世のサイクル、リズム。面白いですね。

 さて、昨日の記事で、JFKの甥の発言に注目しつつ、歴史は繰り返されることについて少し書きました。

 この本には、世界中の自然と都市を巡りつつ、地球を俯瞰してきた高城剛さんがまとめた地球のサイクルについて詳しく書かれています。

 彼と私は不思議な宇宙的なご縁があって、ほとんど会うことはないのですが、いろいろと高次の情報を共有しております(と勝手に思っている)。

 彼には彼にしかできない仕事があり、私には私にしかできない仕事がありますが、それはおそらく分業というやつで、最終目標は一緒なのではないでしょうか。

 さてさて、高城さんがこの本で強調しているサイクルの一つに「80年周期」があります。

 これは近現代に当てはまるものであり、そういう意味では、昨日私が最後に何気なく語った「ある歴史的事件を知る世代が少なくなってきた時、再び似たような事件が繰り返されるのが歴史の必然なのでしょうか」という一文に、ある種の真理があるかもしれません。

 つまり、近現代になり、先進国での寿命は約80年となりました。近現代史に残る事件はもちろんいわゆる先進国で起きています。それを直接知る世代がほぼいなくなるのに、つまりは80年かかるということです。

 そして明確な記憶、体験だった「事件」が「歴史」となる。すなわち、そこで新たな「歴史」が生まれ、結果として「歴史が繰り返される」ことになるのです。

 そういう視点で考えますと、いずれ文明のサイクルは100年とか120年になるのかもしれません。それは良いことなのでしょうか。悪いことなのでしょうか。わかりません。

 ただ、そうした周期の変化する大きな波を感じることは、高城さんの言う通りとても大切であり、それに乗るのか呑まれるのかで、その人、その国の運命は大きく変わることでしょう。

 私はおかげさまで比較的大波に乗っている感覚があるのですが、そのコツはと聞かれると答えるのはなかなか難しい。

 ある部分では波にまかせるところも必要であり、また、あるタイミングでは波に抗うことも必要。その判断は直観、直感としか言いようがなく、それは(私はやったことがありませんが)実際の「波乗り」と同じなのではないでしょうか。

 ただ言えるのは、実際にそういう「大きな波」を俯瞰するための高い視点の獲得とその維持は、ある程度意識的に成し遂げられるということです。

Amazon いままで起きたこと、これから起きること。

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2022.08.25

JFKの甥が語る安倍元首相銃撃事件、カルト

Th_716dp8vsgal 日山籠りしておりまして、記事の更新が滞っておりました。

 最近は人のふんどしを借りての記事がほとんどになっておりますが、まあ、それも他力本願的で良いでしょう。

 ということで、今日もまたそんな感じで。

 安倍元総理暗殺事件に関しましては、その後もさまざまな情報が…いや、偏った画一的な情報が乱れ飛んでおりますが、私のところには核心に迫る驚くべき情報も入ってきております。これは戦争です。

 さて、そんな中で気になったのが、この記事。

JFKの甥がはじめて明かす…安倍元首相銃撃事件がケネディ一族に与えた「衝撃」

JFKの甥が警告…カルトに蝕まれた日本政治の末路「操られる側は自分が影響を受けている事に気付かない」

 マシュー・マクスウェル・テイラー・ケネディさんのお父さんはJFKの弟ロバート・ケネディ。やはり、選挙活動中に銃撃され亡くなっています。

 ロバート・ケネディは、知日派でもあった軍人マクスウェル・D・テイラーを尊敬しており、自らの息子に彼にちなんだ名前をつけたとのことです。

 そんなこともあってか、マクスウェル・テイラー・ケネディさんは客観的に先の日米大戦を分析する至りました。その成果が「特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ」という名著です。

 親日家でもあるマクスウェル・テイラー・ケネディさんが、安倍さんの事件に衝撃を受けたのは当然です。そして、歴史が繰り返されていることに深い憂いを持つのもまた理解できるというものです。

 カルトと政治の関係についても、日本のメディアの扇情的な物言いとはずいぶん違い、本質的なところを感じているのでしょう。

 このたびの事件で目を覚まされたという意味では、同世代の私も同じ感覚です。ある歴史的事件を知る世代が少なくなってきた時、再び似たような事件が繰り返されるのが歴史の必然なのでしょうか。

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2022.08.24

「仏教が伝える三つの真理」 横田南嶺

 

 日も移動が多い一日でした。

 移動中に聴いた授業がこれ。先週の「宗教にだまされるな!」の続編です。これも面白かったなあ。

 横田師のおっしゃる真理はよくわかるのですが、それと現実生活、すなわち皆が持つ「自己中心性」との関係、そして「自己は関係性」と「自己の主は自己」ということとの矛盾について、私もいろいろと考えてきました。

 それあたりを、みりちゃむさんや斎藤さんがうまく質問してくれましたね。

 横田師は中道・中庸ということを強調されていましたが、私はちょっと違った感覚を持っています。

 以前、妙心寺で法話を聴いた時に降りてきたことを思い出しました。今、検索したらその日のことを書いていました。

随処作主立処皆真(随処に主となれば立つところ皆真なり)

 自分で読んで、なるほど!と思ってしまいました(笑)。

 それにしてもこの日経テレ東大学の「新しい義務教育」シリーズ、なかなかいいですね。テレ東最強っすね。

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2022.08.23

岡田斗司夫の教育論

 しさが続いておりますので、今日もまた移動中に聴いた動画を紹介します。

 オタキング岡田斗司夫さんの教育論。

 以前紹介した東京学芸大学での講演も面白かったのですが、この切り抜き集もなかなか鋭いこと言ってくれてますね。

 冒頭から、私がいつも言っていることを上手に表現してくれています。その通り!道徳の話も面白い。

 教員の世界や、教育学の世界での議論というのは、本当にヘドが出るほど無意味(宙に浮いている)でして、そこに爆弾をかなり投下してきたつもりですが、相手もなかなか堅固な要塞で、たいてい何の戦果もあげられない、つまり無反応ということがほとんどです。ちなみに反撃されることはありません。なぜか。

 その点、いちおう先生でもありながら、オタキングであり、サイコパスであり、現代の哲学者である岡田斗司夫さんの語りは違います。非常に説得力(破壊力)がある。

 ただ、こういう動画を教員の皆さんは見るのでしょうかね。特にエライ先生たち。教員の研修で、これをネタにしてディスカッションしたらどうでしょう。面白いと思うのですが。

 

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2022.08.22

ナオキマン 『安倍元首相襲撃事件の真相とは?〜統一教会と日本の関係とは?』

 Naokiman Show のクオリティーの高さは尋常ではありません。

 どの動画も非常に内容が濃く、また編集の技術が抜群に高い。

 さらに重要なのは、ナオキマンさん自身の意見が偏らないことです。YouTubeで再生回数や登録者数を稼ぐには、どちらかに偏った、ある程度過激な意見に終始し、またそれを助長するような過剰な編集を試みることが普通ですが、ナオキマンさんはその逆を行って、現在の絶対的な地位を築きました。

 もちろん、基本的に話題が都市伝説、陰謀論、超常現象などですから、すでにその時点で「扇情的」であるわけなのですが、そこを至って冷静に分析していくところが魅力です。

 今回も、どちら側も「扇情」されがちな話題について、素晴らしく客観的に語ってくれています。正直、テレビで垂れ流されているどうしようもない番組群とは大違いです。

 

 

 

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2022.08.21

NHK党・立花孝志さんと本音トーク〜日本はどうなる?(神社チャンネル)

 日に続き、神社チャンネルの神回を一つ。

 こちらはNHK党の立花孝志さん登場回。

 それこそトリックスター的存在である立花孝志さん。意外にと言ってはなんですが、とてもまっとうな考えをお持ちなんですよね。

 特にこの神社チャンネルでの羽賀ヒカルさんとの対談は素晴らしかった。羽賀ヒカルさんGJ!です。

 昨日の大川隆法さんもそうですが、世の中を動かすためには、こういう手法も大切なんですよね。

 出口王仁三郎の例を出すまでもなく、歴史上そういう役割を演じた人たちはたくさんいます。その時代には正しく評価されないどころか、批判や侮蔑にさらされたりしますが、実はその裏で「正しいこと」を伝えていたと、のちに評価される人たちのことですね。

 そんな未来からの視点で立花孝志さんを見てみるのも面白いものです。

 

 

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2022.08.20

幸福実現党 及川幸久さんに本音をきいてみた(神社チャンネル)

 

 も何回か出演させていただいた羽賀ヒカルさんの神社チャンネル。

 まあ、私が出演するくらいですからね、いかに神社チャンネルさんの懐が広く深いかが分かるというものです。

 神道があらゆる思想や宗教を包含したものであるということには同意いたします。

 そういう意味で、この幸福の科学の及川さんとの対談はとても面白かった。

 そう、いずれ及川さんともお会いすると思うのですが、幸福の科学の世界観というのは、仲小路彰の世界観に近いと思うのですよね。

 大川隆法が9次元だとすると、仲小路彰は20次元くらいの差はありますが。

 ある意味、大川さんよりずっと前から、世界史上の偉人たちの霊言をおろしてきたのが仲小路彰です。

 大川さんの霊言集は、正直は私はおもろい読み物程度…及川さんが参考資料と言っているのには安心しました…にしか思っていませんが、仲小路のそれらはまさに聖典です。品位が違う。

 自己顕示欲が強い大川さんに比べると、全く名前を出さず裏側で「地球平和」実現、「幸福」実現を支えた仲小路は、より神界に近い存在なのだと思います。

 もちろん、出口王仁三郎同様に、トリックスター的な存在としての大川隆法さんには、それなりの使命があるのだとは思いますが。

 とにかく、この対談を通して、及川さんの人間的な魅力、賢明さが伝わってきました。大川さんより及川さんの方が次元が高いのではないでしょうか(笑)。

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2022.08.19

「宗教家にだまされるな!」 横田南嶺

 ても忙しく、更新が遅れております。忙しいことはありがたいことです。いろいろな場所でいろいろな仕事が飛び込んでまいります。

 そんなわけで、しばらくは移動中に聞いた対談の動画を紹介します。

 まず、こちら。

 臨済宗円覚寺派管長の横田南嶺さんの授業。横田師は花園大学の総長でもあられます。私と同い年ですが、私と違って実に立派な方です。

 花園大学の知り合いに聞くところによると、大変聡明でやり手でもあるとのこと。たしかにいろいろな講演などを拝聴していますが、お話も大変上手でキレが良い。

 ここでのギャルとのやり取りも堂に入っていますね(笑)。では、どうぞ。

 

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2022.08.18

タブレット純 『ラブユー東京』

 

 木ブーさんについで、能ある鷹は爪隠す人はやっぱりこのタブレット純さんではないでしょうか。

 いや、あんまり隠してないか(笑)。お笑い芸人としてもちゃんと歌っちゃいますからね。

 しかし、謙虚かつ温厚なお人柄、そして圧倒的な歌唱力とギターテクニックでいえば、やはりブーワールドの継承者はタブレット純さんですよ。

 最近アップされたこの「ラブユー東京」もすごい!

 う〜ん、今一番会いたい歌手は…女性は松浦亜弥さん、男性(?)はタブレット純さんかな〜(笑)。

 これからは彼のような才能ある人たちのスポンサーになれるよう、お仕事頑張りたいと思います。

 それにしても、知らなかった。『ラブユー東京』って、甲府のホステスさん発信だったのですね。

 山梨という、東京の隣でありながら、時代に取り残されたような土地だからこその現象だったのではないでしょうか。今でも東京とは微妙すぎる距離感がありますからね。

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2022.08.17

カムカムギターキッズに高木ブー降臨

 

 日眼前に降臨した神、高木ブーさまが出演なさっている番組の中でも、特に強く印象に残っているのが、これ。

 デビュー25周年を迎えたKinKi Kids。彼らのアーティストとしての才能は素晴らしいですね。だから長持ちしている。そして、自然体だから今でもファンがたくさんいる。

 彼らは「LOVE LOVE あいしてる」のコーナー「カムカムギターキッズ」にて、ギターを吉田拓郎と坂崎幸之助に習ったわけですが、そのコーナーにダブルネック・ウクレレを持ってブーさんが降臨した回です。

 昨日の話では、ダブルネックは重いので、最近のブーさんはあまり持ち歩かないとのことです(笑)。

 KinKi Kidsの二人はもちろん、吉田さんも坂崎さんも完全に圧倒されていますね。

 能ある鷹は爪隠すと申しますが、まさに能あるブーは爪隠すですね。

 ドリフにおいても、何もできない、何もしないというキャラを演じつつ、雷様などで時々爪を出す高木ブーさん。

 本当はそういうのが一番カッコいいんですよね。

 まあ、ご本人は何もしない方が楽で良かったとおっしゃるわけですが(笑)。

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2022.08.16

1933ウクレレオールスターズ 『盆ボヤージュ!YOKOHAMA』

Th_202208160001472w1300_7 浜新都市ホールで行われた1933ウクレレオールスターズのライヴにご招待いただき、心より楽しんでまいりました。夏を満喫!

 いやあ、「心軽い」音楽っていいですね〜。

 バンマスのYANAGIMANさんのおかげさまで、このような幸せを味わうことができまして、改めてご縁に感謝です。

 今まで正直ウクレレ的世界には疎かったワタクシでありますが、年齢的にもこのようなゆるめの音楽がいいなあと思うようになった次第です。

 サザンの関口さんの存在自体が自然体でして、なんとも幸せな気持ちになりましたが、やはりそれを超える「象徴」の存在が素晴らしすぎた。

 こうして高木ブーさんの生歌、生演奏をじっくり聴くことができるなんて、本当に夢のようです。90歳近いにもかかわらず、そのつややかな歌声、ウクレレのテクニック、そしてトークは変わらず実に魅力的。

 大正期の日本ハワイアンの歴史を研究中とのことでしたが、当時のウクレレはおそらくシルク弦を使っていたのではないでしょうか。興味津々であります。

 あと私と同い年の野村のよっちゃんも相変わらず元気かつ素晴らしい演奏力でして、良い刺激を受けました。

 やんちゃな男性陣を、荻野目洋子さんはじめとする女性メンバーたちが音楽的にもしっかり締めている感じも最高でしたね。いいバランスです。

 すべての曲が素晴らしかったのですが、やはり高木ブーさんが歌う「パパの手」が一番心に沁みましたね。

 

 

 それにしても、こんなすごいバンドのバンマスで、日本を代表するプロデューサーかつベーシストのYANAGIMANさんと、今後も含めていろいろ活動できるのは夢のようなことです。ご縁を大切にしたいと思います。

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2022.08.15

バッハ 『シャコンヌ(オルガン版)』

 

 戦の日。毎年いろいろ思うところはありますが、まずは亡くなった方々のために祈りましょう。

 祈りの音楽という意味では、世界最高峰、いや宇宙最高峰と言って間違いないのが、バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータの「シャコンヌ」でしょう。

 ヴァイオリン一挺すなわち4本の弦のためにこの曲を作ったこと自体奇跡的です。しかし、実はその限られた音の裏側に、象徴的な世界が広がっていることが、祈りという未来への無限の可能性を示しているのです。

 そういう意味で、多くの作曲家、演奏家たちが、他の楽器のために(あるいはオーケストラのために)編曲を試みてきました。

 そのほとんどが、たとえば私のイメージとは微妙に違いがあって、これだ!というものにはなかなか出会えません。当然ですね。だからといって、自分には才能がないので編曲することはできません。

 はたして、バッハの脳裏にはどういう音が響いていたのか。それを考えるだけでも、実に興味深いし、楽しいし、夢があってワクワクしますね。

 そして、今日、今までで最も自分のイメージに近い、すなわち私が想像するバッハ自身のイメージにも近い演奏に出会いました。

 それがこの演奏です。アドリアーノ・ファルシオーニのオルガン演奏。これは正直びっくりしました。発見がたくさんありました。皆さんにはどう映るかわかりませんが、とりあえず私にとっては今のところベストな編曲です。

 なんとなくですが、この編曲って頭で考えたというより、ダウンロードしたのではないかと思えるんですね。そうとうに深い瞑想状態にならないと、こうはいかないのではないでしょうか。

 歴史の本当の意味も、その背後にあるのです。それを頭で考えるのではなく、まさに直観的にイメージすることこそ大切だと、最近強く感じるのでした。

 過去の意味は、そうして未来に決定されていくのです。楽しいではないですか。

 

 

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2022.08.14

14世紀と16世紀の音楽(作者不詳)

 バート・ヒルは様々な時代の鍵盤音楽を紹介してくれます。

 けっこう衝撃的だったのが、最近アップされたこの2曲。

 まず、16世紀の作者不詳の音楽。「ラ・ミ・レの上で」という曲です。循環するベースは「ラ・ミ・ミ・シ・レ・ラ」ですので、なんで「シ」が無視されているのかわかりませんが、上で展開するメロディが、近代和声的な音階を軽く超えていて楽しい。

 逆に新鮮に、未来的な音楽に聞こえますよね。これは面白い曲です。この時代の知られざる音楽を発掘するのもいいですね。

 

 

 次は1325年の作品。これも近代和声では禁じ手となっている平行5度が多用されており、これもまた逆に新鮮に感じられますね。

 平行5度進行はドビュッシーらによって復活するまで、近代ヨーロッパでは強く禁じられてきました。しかし、多くの民族音楽では当たり前に用いられる語法です。

 弦楽器の調弦の関係から、当然そうした平行5度や平行4度の進行というのは、ある意味自然なものでした。

 それが禁じられてきたため、私も含めて現代人には、そうした古代の響きが新鮮に感じられるわけです。

 私としては、これからの音楽は、あまりにも辺境の一部の地域(ヨーロッパ)で異常に発達した近代和声から解放される運命にあると考えています。

 

 

 

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2022.08.13

「みんな仲よく」の信念(サンリオ辻名誉会長)

20220814-94829 ンリオ名誉会長辻信太郎さんのロング・インタビューが素晴らしかった。

「戦争だから仕方ない」みんなそう思っていた──サンリオ辻名誉会長が語る軍国主義教育の恐ろしさと、「みんな仲よく」の信念 #戦争の記憶

 サンリオは「山梨王」という都市伝説が生まれることからもわかるとおり、山梨が誇る世界企業となったサンリオ。

 サンリオの前身である「山梨シルクセンター」と仲小路彰の関係についてはこちらに書きました。

 今、私も全く想定外のところでシルクと関わることになっており、まったく不思議な運命を感じずにはいられません。

 私も辻さんと同じく、「みんな仲よく」「世界平和」を目指してのシルク活動です。

 シルク産業からキャラクター産業へと転身したのは、まさに時代の変化を先読みした辻さんの先見の明でした。

 明治時代以降の絹織物産業は、結果として多くの武器を生むこととなり、あの戦争を遂行させる原動力となりました。また、一方で、機械化から取り残された地方の絹織物従事者から仕事を奪い、結果として天理や大本のような新宗教を生むに至りました。

 その点、戦後の絹織物産業は一気に衰退しましたが、一方でそれは新たな産業を生み、そのうちの一つがアニメやマンガなどに象徴されるキャラクター産業です。

 キャラクターという物語の力は、まさに象徴の力であり、それは象徴的であるからこそ、物質的な奪い合いがなく、結果として平和を招来するものです。

 そして、今、私が手掛けている「シルク絃」の開発は、音という象徴の世界を使って世界を変えようというものです。まさに「みんな仲よく」の調和の世界を作りたいのです。

 辻さんのような成功が待っているのか、それとも失敗に終わるのか。今年はその大切な年になりそうです。山梨の偉大なる先人に学びながら、負けないように信念を持って頑張りたいですね。

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2022.08.12

「心の瞳」(合唱版)

 

 年もこの日がやってきました。37年前、私はあの日航ジャンボ機が御巣鷹の尾根に落ちる瞬間を目撃してしまいました。

 そのことについて詳細を書いた記事がこちらです。

 その瞬間が多くの方々の命の燃え尽きた瞬間だったと思うと、どうにもやりきれない気持ちになります。その時は全くそんなことは想像しませんでしたが。

 犠牲になられた方の中には坂本九さんもいらっしゃいました。

 今日、偶然、長女と家内が「一番いい合唱曲はなにか」を論議しており、結論がこの「心の瞳」になったのを聞いて、「今日は坂本九さんの命日だよ」と伝えたのでした。

 先日も、世界中で一番いい曲はなにかという話を家族でしていまして、そこでもやはりこの曲が一番ということになりましたっけ。それほどの名曲とともに坂本九さんは天界に旅立ちました。

 この曲は最後のシングルのB面。まさに最後の一曲ということですね。

 こうして世代を超えて愛され、歌い継がれていることに、坂本さんもあちらで喜んでおられることでしょう。

 この曲を歌う多くの中学生たちは、坂本九さんのことも、事故のことも、この曲が最後の曲であることも知らないでしょう。しかし、それでも良いのです。歌の力だけで充分です。

 荒木とよひささんの詩、三木たかしさんの作曲。どこをとっても完璧。世界中で歌われてほしい名曲ですね。

 あらためて犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

 

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2022.08.11

思う壺?(虎ノ門ニュース)

 

 日の虎ノ門ニュースでの有本香さんと竹田恒泰さんの発言は、いろいろな意味で我が意を得たりでありました。

 私がいろいろと言いたいけれど、言えないこと、言うとなぜか攻撃を受けることをこうして堂々と言ってくれまして、本当にありがたく思います。

 彼らはこうしてメディアに堂々と出ることによって、逆に身を守ることができます。

 一方、私のような一般人は案外簡単に攻撃にさらされるんですよね。いろいなレベルで。

 というわけで、今日はこの動画を「私の意見」「私の得ている情報」として紹介しておきます。

 岸田内閣のこと、三宅一生さんのこと、安倍元総理のこと、本当に大メディアは異常です。情報戦、高次深層心理戦においては、日本は完全に敗者ですよ。

 いわゆる陰謀論と一緒にしないでくださいね。陰謀論大嫌いですので。現実は陰謀論より奇なり。

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2022.08.10

【討論】政治と宗教の深淵

 

 ャンネル桜ならではのメンツ。

 特に上祐さんと宏洋さんが一緒に参戦しているのは珍しいし、ある意味真面目な話に終始しているのも新鮮な感じがしました。

 それこそ、私はオウム&幸福の科学世代です。それぞれの教団に知り合いがいましたし、今でもおつきあいのある方もいます。そういう意味では、統一教会についてもど真ん中に巻き込まれたこともありました。

 つまり、そういう時代だったのです。それを今更、安倍さんの事件をきっかけに急に批判し始めたりすることに、私は強い違和感を抱きます。放置してきたのは皆さんではないのか。

 ちなみに私はあの頃からずっと真剣に宗教と向き合ってきましたし、格闘してきましたし、その結果それなりの安定した立ち位置というのを得るに至っています。それが私の人生だったと言ってもいいほど、自分にも真剣に対峙してきたつもりです。

 今日は旧統一教会の記者会見があり、地上波もネットもほとんど彼らに乗っ取られてしまう状況になっていましたね。彼らの言い分が一方的に語られてしまうという、まあ予想通りの結果でありました。

 政治はもともと「まつりごと」の要素が強く、宗教と関わりを持たないことは難しい分野です。しかし、純粋な結びつきではなく、集票、集金の手段としての宗教団体との関係強化があったことも事実であり、そこはお互いに反省すべきところでしょう。

 今日の会見では、共産主義との対立の話が出てきましたが、政治から宗教を排除しようとしたコミュニズムこそが最も近代的な宗教になってしまったという皮肉は無視できないでしょう。

 それこそが、近代ヨーロッパの自己矛盾の成れの果てです。日本がその真似をしてきた戦後はもう終わりにしたい。この討論の中でも触れられた聖徳太子のご存在こそ、「日本をとりもどす」ヒントとなるに違いありません。

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2022.08.09

追悼 オリビア・ニュートン・ジョン

 

 あ、私の青春の憧れがまた一つ…。

 オリビアを知ったのはこの曲が初めてでした。当時私は12歳。小学6年生でした。

 白人女性への初恋ですかね(笑)。ステキなお姉さまに対する憧れでしょうか。

 その後、私の大好きだったELOと共演し「ザナドゥ」をヒットさせた時は、不思議なもので恋が成就したような感覚になったものです。遠い存在だった憧れの女性が、急にこちら側に近づいてきたような。面白い感覚ですよね。

 アイドル的な外見と歌声でありながら、アーティスティックな楽曲や共演に恵まれたのは、やはり歌手としての実力、そのお人柄のなせるわざだったのでしょう。

 ガンと戦いながら、社会貢献をいつも考えてこられた方でした。昨年末には、日本国から「旭日小綬章」が贈られました。医療大麻の推進者としてもその界隈では有名でした。

 ご冥福をお祈りいたします。

 

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2022.08.08

誡太子書(花園天皇)現代語訳(5)

 たとえ学問の道に入るといっても、なおこのような失敗が多い。深く自らこれを慎み、有益な友を得て切磋されるべきである。学問でさえ誤りがあれば、道に遠い。ましてやその他のことは言うまでもない。深く誡めて必ずこれを防ぎなさい。そして、近ごろあなたが親しくするところ、すなわちつまらぬ人の慣れ親しむことはただ俗事のみで、本性は相近くとも、習いはすなわち遠い。たとえ生来の徳を備えるといえども、なお感化されることがあることを恐れる。ましてや上智に及ばないことを恐れないでよかろうか。徳を立て学識を成す道は、かつてより由るところがない。ああ、悲しいかな。先皇の諸業績は、今時たちまち堕落してしまうだろう。

 私は本性が拙く、智恵は浅いといえども、ほぼほぼ典籍を学び、徳義を成し、王道を興そうとしている。それはただ宗廟の祭祀を断絶させないためである。宗廟の祭祀を絶やさないかは、太子の徳にかかっている。だから、今あなたが徳を捨てて修めないならば、学ぶべき所を一旦溝に埋めて再び用いないようにしてしまうことである。これは私が胸を撃たれて号泣し、天に叫んで大きく嘆息するところである。五刑のたぐいは数多くあるが、罪として不孝よりも重大なものはない。その不孝の中でも、祭祀を断絶させることよりも甚だしいものはない。慎まねばならない。恐れねばならない。もし学問の功績が現れ、徳義を成就すれば、ただ帝の御業績を現世で盛んにするだけではなく、また美名を来世に残し、上は先祖に大孝を致し、下は庶民に厚徳を与えるだろう。そうすれば、高くしてしかも危うからず、満ちてしかも溢れない。なんと楽しいではないか。一日の屈辱を受けて、百年栄えを保つなら、忍従することができる。ましてや積み重なる古典に心を遊ばせれば、つまらない束縛もなく、本の中で故人に遭えば、ただ聖賢との交流がある。小さな部屋を出ずして千里を思い、あっという間に万古を旅する。楽しみに最も甚だしいものは、これに過ぎるものはない。道を楽しむと乱に遭遇するのと、憂い喜びの異なること、日を同じくして語ることはできない。あなた自身どちらを択ぶべきか、よく審らかに考えるべきである。

(完)

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2022.08.07

誡太子書(花園天皇)現代語訳(4)

 詩書礼楽をもってせずしては世は治めることができない。これを手段として寸陰を大切にし、夜も昼に続いて、精しく研究するのがよろしい。たとえ学問が百家にわたり、六経を暗誦するとしても、儒教の奥義を得ることはできない。ましてや、大学・中庸を学ばずして、治国の術を求めるのは、蚊や虻が千里の遠きを思い、鷦鷯(みそさざい)が九天の広きを望むよりも愚かである。だからこそ考えて学び、学んで考え、経書に精通し、日々自己を省みれば、そのようなことに似ることはないだろう。学問の要たる万物の智を身につけ、まだ起きていないことを先に知り、天命の終始を理解し、時運の難易を区別し、もしくは過去と今を比較し、先代の興廃の道筋を斟酌するなど、変化すること際限がない者である。諸子百家の文を暗誦し、巧みに詩賦を作り、議論を為すことができ、多く官僚が皆それぞれを掌握する所があれば、君主がどうして自らこれらを労する必要があろうか。だから、宇多天皇の遺誡に「天子、雑文に入りて日を消すべからず云々」とあるが、近ごろ以来の愚かな儒学者は、それを学ぶというとただ仁義の名を守ってばかりで、いまだ儒教の本質を知らない。苦労は多いが功はない。司馬遷の言う「博くして要寡きもの」である。また、最近一群の学徒がおり、わずかに聖人の一言を聞いて、自らの臆測の説を用い、仏陀や老子の言葉を借りて、みだりに中庸の意味に取り、湛然虚寂(豊かに落ち着いているさま)の道理をもって儒教の本質となし、まったく仁義忠孝の道を知らず、法度に従わず礼儀をわきまえず、無欲清浄は取るべきものに似ているといえども、ただこれは老荘の道であり、孔孟の教えではない。これは同時に儒教の本質を知らないことであり、これを取るべきではない。

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2022.08.06

誡太子書(花園天皇)現代語訳(3)

 これに加えて、昔から武力革命が続き、皇室の権威はついに衰えている。なんと悲しいことではないか。皇太子よ、かつての皇室の興廃する理由をよく観察するがよい。手本は近くにあり、明らかに目に見えるものである。ましてや、時は流れ、人が皆暴悪になるに及び、智慧が万物にあまねく広がり、才能が世の太平と波乱を経験する以外に、どうやってこの乱れた俗世間を治めることができるであろうか。そうして凡庸な人々は太平の時に慣れてしまい、かつてのその時の世の乱れを知らない。時代が太平ならば、すなわち庶民と君主といえども治めることができる。でから、堯舜が生まれて庶民の上にいるならば、十の桀紂がいたとしても、世は乱れるはずもない。勢いが治まっているからである。

 現在、いまだ大きな乱に及ばないといっても、乱の勢いがきざしてからすでに久しい。一朝一夕といった少しの時の話ではない。聖主が位にあれば、すなわち平穏であろう。賢主が国政に当てれば、すなわち乱はないだろう。もし主君が賢聖でなければ、すなわち恐ろしいことに乱はたった数年の後に起こるだろう。そして、一旦乱が起きれば、すなわちたとえ賢哲のすぐれた君主といえども、数ヶ月で治めることはできない。必ず数年を待つ必要がある。ましてや凡庸な君主がこうしためぐり合わせのもとに立つならば、国は日に日に衰え、政治は日に日に乱れ、国勢は必ず土崩瓦解するに至る。愚人は時の変化に気づかず、かつての泰平をもって、今日の衰乱を判断する。なんとも誤った考えではないか。近い代の君主はいまだこのような運命には際会していないが、おそらくはまさに皇太子が即位する際、この衰乱の運命の時に当たるのではないか。内に賢明な聴く耳を持ち、外に各方面に通ずる優れた策があるのでなければ、乱国に立つことはできない。これが私が強く学問を勧める所以である。現在の凡庸なあなたはいまだかつてこのような時機というものを知らない。よくその思いをめぐらし、この悪い風習の時代の上に加えなさい。

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2022.08.05

誡太子書(花園天皇)現代語訳(2)

 秦の政治が強かったといっても、漢と並ぶところとなり、隋や煬が盛んだったといっても、唐がそれを滅ぼすところとなった。しかし、へつらう愚人は次のように考える。我が朝廷は万世一系で、かの外国(中国)の、徳を以て政権交代し、武力を以て政権を争うのと同じではない。だから徳が少なくても、隣国がすきを窺う危険性はなく、政治が乱れるといっても、他民族に政権を奪われる恐れはない、これは我が国が守られているのであって、他国にまさっている点である、と。であれば、わずかにでも先代の威光を受けて、最悪の国にしなければ、伝統の法制を守った良い君子として充分であろう。必ずしも徳が堯舜に及ばず、教化すること栗陸氏に等しくないことを心配する必要はない、と。無知な庶民は、こうした言葉を聞いて、皆そのとおりだと思ってしまう。私はこれは深く間違っていると思うのである。

 なぜならば、釣り鐘は響きを蓄えているが、それを叩かなければ、いったい誰がこれを音がないと言うだろう。澄んだ鏡はそこに影像を含んでいるが、すべて鏡の前に立たなければ、いったい誰がこの鏡は映らないと言うだろうか。結果はいまだ顕れずといえども、物の道理はすでに明らかである。よって孟子は紂王を逆賊とし、武王を責めることはなかった。少ない徳で神器を保持しようとして、どうして理の当たるところとなるだろうか。もしそのようにしようと思うなら、累卵が崩れる岩の下にあるよりも危険で、腐った縄が水底の上にあるよりもひどい。たとえ吾が国を他民族からの侵略から守ったとしても、皇位の交替が多くなるのは、そのためである。

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2022.08.04

誡太子書(花園天皇)現代語訳(1)

Th_-20220807-180640 皇陛下がたびたび言及されている「誡太子書」。

 花園天皇が自らの皇太子に対しての大変厳しい言葉を綴った文書です。代々の天皇、皇太子に対する永遠のメッセージとも言えましょう。

 また、私たち庶民の生き方に対する一つの指標であります。

 原文は厳格な漢文で、なかなか読みにくいので、私なりに書き下したのち、わかりやすく現代語訳してみました。

 あくまでもワタクシ流の解釈です。細かい質問などにはお答えできません。あくまでも御参考までに。

 数日に分けて公開します。

 

 誡太子書

 私(花園天皇)が聞くところによれば、天が庶民を生み、君子を立てて民を養うのは、人や物をうまく利用するためである。民は愚かであり、これを導くのに仁義をもってし、凡俗の無知を治めるのに政治を以てする。もしその才能がなければ、君子の位についてはならない。人民の一つの官職でさえも、これを失うと、やはり天下は乱れるという。すきを狙う鬼の災いは逃れることができないのだ。ましてや、君子の大切な仕事については、必ず慎み、恐れなければならない。

 それなのに、皇太子は宮中の人たちの手によって成長し、いまだ庶民の苦難を知らず、常に華やかな衣服を着て、糸を紡ぎ布を織る大変さを思うことがない。いつまでも庶民の供した穀物のおいしい料理を腹いっぱい食し、いまだ種植えや刈り取りの苦労を知らず、国に対してかつて少しの功もなく、民に対してほんの少しの恵みもなかったではないか。

 ただ先帝の残した威光というものをもって、何も考えず君子の政務の重責を遂げようとする。徳がないのに誤って王侯に託し、功もないのにもし庶民の中に赴くならば、これほど恥ずかしいことがあろうか。また、詩書礼楽という庶民をまとめる四術をどうやって習得するのか。皇太子自ら反省してほしい。もし(詩経にあるがごとく)温かみと誠実さの教えをを身につけ、諸事に通じる見識で世の意味を悟れば、それは善いことである。とはいえ、やはり足りないことがあることを恐れ、ましてやいまだ自らが道徳を身につけず、少しでもかの重い位を期待するのであれば、これは求めることと為すべきこととが違っていることになる。たとえば、まるで網を捨てて魚がかかるのを待ち、耕さないで穀物が熟すのを期待するかのようである。これらを得ることは決して難しくない。たとえ勉強してこれらを得たとしても、おそらくはそれは自らのものになっていない。

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2022.08.03

解禁!JFK暗殺事件の未公開ファイル

Th_81zdsnivk9l_sx300_ 殺の事後謀略としての定番「Cover Story」。ご存知ですか。

 暗殺者の単独犯であることを、暗殺された側がストーリーとして作り上げることです。

 なんで、暗殺された側が?と思われるでしょうが、それこそが暗殺した側の謀略なのです。

 たとえば、このJFK暗殺事件において、アメリカは躍起になってオズワルドの単独犯であることを強調しました。

 半世紀以上経った今、ようやく機密文書の一部が解禁され、その裏側の事情が鮮明になってきました。

 すなわち、暗殺犯はキューバとソ連と通じていた。しかし当時、それを認めて公表してしまうと、いきなり核戦争になる可能性があったと。

 ご存知のようにオズワルドはすぐに殺害されてしまい、彼自身からの聞き取りは不可能になってしまいました。まさに口封じです。

 このようなことが、現代の日本でも起きていないと、誰が言えますでしょうか。

 マスコミは相変わらず「旧統一教会」問題ばかりを取り上げ、野党もそれに乗っかる形です。

 オズワルドの生い立ちがのちに「物語化」されたように、いやそれ以上の速さで山上容疑者の生い立ちが「物語化」されています。こういう時は注意です。

 もちろん、全てを否定するわけではなく、一面の真実が伝えられているわけですが、そこも含めての、こうした高度な策謀は共産主義国の得意とするところであるのは、半世紀前も今も変わりありません。

 純粋な共産主義には大きな価値を認める私ですが、唯物論と結びついた冷徹なその亜種は、残念ながら日本人には最も理解しがたい残忍性を持っていると感じています。

 ペロシさんの訪台、そして訪日。さあ、歴史はどちらに転ぶのでしょうか。

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2022.08.02

安倍元首相「有事」発言に中国が猛反発 大使も呼んで(2021.12)

 

 メリカのペロシ下院議長が電撃訪台。これは米中ともに本気ですね。

 本来なら、7月末に安倍元首相が訪台するはずでした。しかし、あの事件によってそれは夢と消えました。台湾が深い弔意を表したことからも、台湾国民の安倍さんへの期待が大きかったことがうかがえます。

 実は、昨年12月に、安倍さんはかなり強い口調で習近平批判をしているんですね。そのあたりから、冗談ではなく、安倍さんの身の安全を心配する声がありました。

 そして訪台の直前にあの暗殺事件。さらにアメリカのナンバー3が電撃訪台。

 こうなると、旧統一教会がどうのという問題は二義的なものであり、そして第一義は言わずもがなですよね。

 ちなみにペロシさんは民主党でガチのリベラル派。日本の○○民主党たちとは大違いで、中国に対して非常に強い態度をとってきました。安倍さんが生前、台湾や香港、さらには少数民族問題について積極的に発言してきたことに対し、強い敬意を抱いていたと聞きます。

 ただ、今回のペロシさんの電撃訪台によって、米中間の緊張が高まるとすれば、それは第二のウクライナ的状況を生み出すわけで、そうなると、仲小路彰が予言したように、共産圏の東西辺縁での有事が現実化してしまうことになります。

 皮肉なものですが、今よりもさらに共産主義の脅威にさらされていた時代に、統一教会と勝共連合はアメリカによって作られたのです。

 さあ、明日はどんなニュースが飛び込んでくるやら。

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2022.08.01

ポール・マッカートニーが語る、ビートルズのヒット曲誕生の裏側と軌跡

 

 れは本当にヤバい動画です。感動を通り越して、敬虔な気持ちにさえなりますね。

 こうしてポールがお元気で、こうしてビートルズの名曲の解説をしてくれるなんて、それこそ夢のような話です。

 やはり、世界の音楽史の中で、ポールとジョンの二人での共作、競作というのは画期的というか、実は空前絶後のことなのではないか。

 その後もこのレベルでの複数人による作詞・作曲というのはありませんから。

 本当に奇跡的な出会いだったのですね。そして、ジョージが魅力的なリフを作る。リンゴは実は全体のコンダクターの役割をしている。

 もっともっとたくさんの楽曲について、解説していただきたい。おそらく皆さん、そう思ったことでしょう。

 それにしてもすごい記憶力ですね。天才はいつまでも天才なのでした。

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