ジュゼッペ・コロンビ 『チェロ・ソロのためのチャコーナ』
今日、シルク絃ヴィオラで演奏したのがこちらの曲。
おそらく最古のチェロ・ソロのための楽曲の一つでしょう。
まだ、チェロという楽器の演奏様式が確定していなかった時代なのでしょう、調弦は全体に今より長2度低い。さらにこの演奏のように、おそらくは弓の持ち方はガンバ風だったことでしょう。
楽譜は実音で書いてあるので、スコルダトゥーラ(変則調弦)にすると、今の演奏家は混乱することでしょう。ちなみに私はいい加減なので、こういう楽譜を読むのは得意です(笑)。
というわけで、私は今日もいい加減に、調弦を下げて、この楽譜をト音記号のト長調だと思って、ヴァイオリンの「タブ譜」読みで演奏しました。結果として、記譜の1オクターブ上の音が出ていたということですね。自分でもよくわかりませんが(笑)。いちおう曲になっていたので良し!
この曲を元に、現代の作曲家たちが「神秘な変奏曲」を作曲しました。
チェロが生まれて350年。楽器も音楽も大きく変化しました。それが進化かどうかはいろいろな視点からのいろいろな意見があることでしょう。
しかし、こうして人類が聴く音楽が多様化しているということは、とても面白いことであり、また、近代的な形式から逃れて自然のカオスに還っていくようだと思うとまた興味深いものです。
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