フィンガー 『アリアと変奏 ニ長調』
昨日のモンゴルのバンドとは正反対の音楽ですね。
こりゃ、たしかにヨーロッパはモンゴル帝国にやられちゃうはずだ(笑)。
この可愛らしい曲を作ったゴットフリート・フィンガーは、モラヴィアの出身。つまり、チェコの東部。それこそ1241年のモンゴル帝国の神聖ローマ帝国侵攻の最前線ですよね。
この時はなぜかモンゴル軍は侵攻をやめて撤退してしまうのですが、モラヴィアでは自分たちがモンゴル軍を撃退したという伝説が語られました。
それから500年近く経っているフィンガーの頃にも、モラヴィアではそのような伝説が残っていたはずです。
そんなことを考えながら世界の音楽を聴くのも楽しいものです。
私は今、シルク絃ガンバを練習中なのですが、これもまた、世界史の「もし」を考えると面白いですよね。モンゴルやトルコがもう少しヨーロッパに食い込んでいたら…。
そのガンバで、この曲を弾いてみたいのですが、楽譜がどうしても見つかりません。耳コピするしかないか。録音もこのチェコのガンバ奏者、ペトル・ヴァグナーのものしかありません。彼は2019年に50歳で亡くなってしまいました。
| 固定リンク
「音楽」カテゴリの記事
- スペクトラム ファイナルコンサートat 武道館(2025.02.13)
- 『東京音頭』を唄った三嶋一聲は20世紀の浦島太郎?(2025.02.12)
- S.L.ヴァイス 『パッサカリア ニ長調』(2025.02.09)
- 藤井風 『若者のすべて』(志村正彦)(2025.02.04)
- ラモー 『優雅なインドの国々より未開人の踊り』(2024.08.12)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 『重臣と青年将校 陸海軍流血史』 土居通芳 監督作品(2025.02.14)
- 『東京音頭』を唄った三嶋一聲は20世紀の浦島太郎?(2025.02.12)
- 映画『226』無料公開中(2025.02.11)
- 『東京暗黒街・竹の家』 (サミュエル・フラー監督作品)(2025.02.07)
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
コメント