『キー・コンピテンシーとPISA』 福田誠治 (東信堂)
ネオリベラル期教育の思想と構造2
今日は突然、この本の著者である、前都留文科大学学長の福田誠治先生が我が家にいらっしゃいました。
1年以上ぶりの再会で、お互い仕事(学校)を辞めていろいろ溜まっていた話を一気にいたしました。
二人とも今の日本の教育に大変な危機感を持ちつつ現場を離れましたので、不思議なことにいろいろつながることもありましたね。
もちろん私と福田先生とでは、全くレベルが違いますが、憂えていることは一緒。そして望んでいることも一緒。
あっという間の3時間でした。
福田先生の最新刊がこちら。前著「ネオリベラル期教育の思想と構造」の続編ですね。前著も先生からいただき熟読しました。本当に勉強になりましたし、私の先入観が気持ちよく破壊されました。
今回のこの本も実に面白そうですね。今日は先生から直接解説いただきましたが、これからじっくり読ませていただきます。
PISAについても、なんか日本の教育界では、その実態もよくわからないまま神格化している部分もあったりして、だからこそ結果に一喜一憂したり、まあ実に情けない状況ですよね。
今日の話にもありましたが、毎年進化して変化していくのが「キー・コピテンシー」ですし、PISAの本質なのです。画一化し、硬直化していて当たり前な日本の学習内容や学力観、そして教師の頭には理解できなくて当然ですが。
もちろん、ヨーロッパの教育が絶対に正しいわけではありませんが、いかに日本の教育が前時代的、軍国主義的であるかを知るには、こうして外国の教育事情の実態を勉強することは有用でありましょう。
福田先生、ありがとうございました。今度はまた飲みながら!
Amazon キー・コンピテンシーとPISA
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