武藤敬司選手引退へ
ちょっと遅くなりましたが、これは書かねばいられません。
山梨は富士吉田が誇る世界的プロレスラー武藤敬司選手が、来春までに引退することを発表しました。
武藤選手はウチの学校の母体となっているお寺の檀家さんということもあり、何度かこちらでお会いしたこともあります。そして当然、試合の生観戦も数え切れないほどしてきました。
実は数年前に地元でコラボイベントを企画し、ご挨拶までしたのですが、残念ながら諸事情で中止になってしまいました。
毎度感じることですが、膝の状態は非常に悪く、リング上ではああやって見事なパフォーマンスをしていますが、日常生活では普通に歩くことも困難な様子で、本当にプロレスラーという仕事は過酷であり、まさに命がけでリングに上っているのだなと痛感してきました。
武藤選手の素晴らしいところは、そうしたハンディをプラスに転じる発想の自由さと豊かさです。
ある意味一般人以下の運動能力になってしまっているわけですが、それを逆手にとって新しい技や動きを開発し、まさに「魅せる」唯一無二のパフォーマンスを実現してきました。
そういう意味で最近特に感動したのは、昨年潮崎豪選手からGHCヘビーのタイトルを奪取したあの試合ですね。
しかし、それにも限界があります。まあもうすぐ還暦ですからね。ちょうどいいタイミングなのかもしれません。ある程度覚悟してきましたし、心配してきましたので、今はショックというよりも安心したという感じです。
この日はちょうど夜に「ジャンボ鶴田追善興行」の放送がありました。鶴田さんは正式な引退をする前に亡くなってしまいました。鶴田さんが元気だったら、何歳まで現役で戦っていたでしょうね。ある意味武藤さんとは違った性格ですから、案外早く別の道を開拓していたかもしれませんね。
それにしても、鶴田、武藤という天才レスラーを二人も生んだ山梨県はすごいですね。そして今、その二人に憧れた鷹木信悟というレスラーが「超一流」の領域に至ろうとしています。
おそらく民族的・歴史的な意味において、肉体的・精神的優位性を持っているのでしょう、山梨県民は。それがプロレスというフィールドでは存分に活かされるのでありましょう。ほかの領域ではイマイチですけど。
この次の日、6月13日は三沢光晴さんの命日です。リングの上で亡くなってしまった天才。
天才レスラーたちの引き際もまた、それぞれの物語、神話です。さあ、武藤さんの引退ロードはどんなものになるのでしょう。くれぐれもお体大切に。
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