『まったく新しい柔道の寝技の教科書』 矢嵜雄大 (ベースボール・マガジン社)
矢嵜先生、出版おめでとうございます!
我が富士学苑の柔道部指導者である矢嵜雄大先生の新刊。これは身びいきではなく、本当に素晴らしい本です。画期的、歴史的な内容です。
柔道はもちろん、寝技も自分ではやらない(笑)ワタクシですが、もう最初から写真と文章と、そして動画を見始めたら、まあ止まらない止まらない。
なんか、私からするとアートなんですよ。美しい。つまり技術の極みというものは美しくなるのです。
その奥義、コツというものを、これほどわかりやすく表現した本というのは、そんなにないのではないでしょうか。
そう、こうして「職人」的な技術というのは、今までクローズドに守られ、言語化、あるいはメディア化されることはありませんでした。
そうした口伝的な性質こそが「職人技」とされてさえいました。
それをオープンにすることは、ある意味では「敵に塩を送る」ということになりかねません。
しかし、時代は変わったのです。
特に保守的な武道の世界において、こうして完全にオープンに自らの「職人技」を開陳した人は、矢嵜先生が初めてでしょう。
今日、この本をご本人からいただきました。その際も「自分は邪道」「自分は異端児」ということをおっしゃっていました。この本を読めばよくわかりますが、矢嵜先生は柔道だけでなく、ブラジリアン柔術、レスリング、武術、総合格闘技、サンボ、プロレスリングなど、世界中の格闘技からその技術を直接学び、自らの工夫によって柔道にそれらを活かしています。
たしかに、そうだからこそ大変な逆風もあり、私もそこに巻き込まれたりしまして、ある意味一緒にその巨大な力に抗った戦友でもあるわけですが、やはり歴史は「邪道」「異端児」が変えていくのですよ。それを私は目の当たりにさせていただきました。
この本、おそらくすぐに日本柔道界の教科書となり、そして予想より早く外国語版が発売され、世界の柔道界、あるいは格闘技界のバイブルになりますよ!
結果として、世界中の柔道の寝技のレベルが上がり、一時期日本は苦戦するかもしれませんが、最後はディフェンスも含めてさらに技は磨かれ、日本柔道の復活と、世界柔道の次元上昇が実現するでしょう。
本当にお世辞抜きで素晴らしすぎる本です!柔道競技者だけでなく、格闘技関係者、そして武道のみならず各分野の教育者、スポーツ観戦者、さらにアート関係者、職人さんたちにご覧いただきたい。
Amazon まったく新しい柔道の寝技の教科書
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