稲垣次郎とソウル・メディア 『ファンキー・スタッフ』
一昨日、昨日のピンク・レディーのバックバンドをつとめ、すさまじい演奏を聴かせてくれた稲垣次郎とソウル・メディア。
その本道の作品を聴いてみましょうか。1975年の作品「Funky Stuff」です。
動画のコメント欄をご覧になるとわかるとおり、今、外国、特にアメリカでジャパニーズ・ソウルの再評価、いや初評価が始まっています。シティ・ポップと同じ現象ですね。
たしかにカッコいい。テクニック的なことは、日本人は器用ですしマニアックですので、本国には絶対負けないと思いますし、グルーヴに関しては、白人や黒人にはないものもあります。いわゆる「レア・グルーヴ」ってやつです。
楽曲的にはおそらくオリエンタルな雰囲気というのが感じられるのではないでしょうか。21世紀に入ってからの洋楽は、旋律的にはペンタトニックをより多く使うようになり、またコード進行的には循環系を多用するようになりました。
これはある意味では、原点回帰というか、脱近代というか、懐かしい新しさというか、そういう方向性ですよね。当時の英米ヒットチャート、商業音楽からは見向きもされなかった「僻地」の音楽が、インターネット時代になって再発見、いや新発見されているということでしょう。
そういう意味で、日本は宝の山。かつての黄金の国ジパングのごとき、羨望の的になっているというわけです。
稲垣さんはいまだご健在。このようなリバイバル・ブームをどのように感じておられるのでしょうか。やはり、日本人は40年、50年未来の音楽をやっていたのか!?
そんな当時の音楽界に、仲小路彰の「未来学原論」が与えた影響はいかばかりだったか。それを今、まさに「新発見」中の私でありました。
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