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2022.06.15

ピンク・レディー 『Pink Lady in USA』

 

 BTSが活動休止を発表しましたね。世界戦略が進み、アメリカのチャートを席捲するようになるにつれ、彼ら本来の尖った部分はどんどん削られ、商業的なアイドルグループになってしまった感じがしていましたから、当然の帰結だとも言えます。

 昨日のビートルズもそうですが、アイドルが成長してアーティストになっていくなら良いのですが、その逆でしたからね。

 韓国の経済的国策の犠牲者という側面もあり、実際メンバーからそのような話が出ておりました。

 ソロ活動を通じて、ようやく彼らも成長の機会、いや人間性回帰の機会を得られるわけです。まあ兵役の問題は残りますが。

 さて、BTSはアメリカのチャートで1位を獲得したわけですが、言うまでもなくアジア人として初めて1位をとったのは日本人です。坂本九さん。

 その後、日本人でビルボードの総合チャートでTOP40入りしたのはたった一人…いや一組…ピンク・レディーだけです。

 特に70年代後半という、最も音楽が生き生きしていた時代のビルボードTOP40はとんでもなくハードルが高かったわけで、いろいろ裏工作も可能になったと言われる現代のチャートで1位になるよりも価値が高いかもしれません。とにかくとんでもない偉業だったわけです。

Th_71yj700glvl_ac_sx355_ 37位にランキングされたのは、このアルバムの1曲目「Kiss In The Dark」です。私もよく覚えていますよ。ラジオ関東の「全米トップ40」で、あのAMラジオの音質でこの曲がかかった時の興奮を。

 アメリカデビューに際し、日本のアイドル的な歌い方ではなく大人なムードで、まさにアーティスティックに歌っており、本人たちも納得の仕上がりになっていたようです。

 アルバム全体として、非常にレベルが高いですよね。これをもってピンク・レディーの最高傑作とする人たちがいるのも納得できます。

 2004年、大人になったピンク・レディーのジャジーな「キッス・イン・ザ・ダーク」もどうぞ。いいですねえ〜。

 

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