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2022.05.30

『中学歴史 令和3年度文部科学省検定不合格教科書』 竹田恒泰 (令和書籍)

Th_41h2ia5tdql_sx350_bo1204203200_ 関わっている動きの一つが「教育改革」、いや「学習改革」です(教育は教師主体、学習は生徒主体)。

 旧来の学校に勤務している傍ら、それとは全く違う学習のシステムをいくつかの次元で設計中です。

 その中には、いわゆる「学校」を排除するものもあり、また一方では新しい「学校」を構築するというものもあります。

 新しい「学校」における必修科目は、哲学と音楽と歴史にしようかと考えています。

 歴史は、従来の世界史と日本史を総合的に学ぶ形を理想とします。そういう教科書を作ればいいのですが、なかなか大変。結果、世界史と日本史の教科書を両方机の上に出して勉強する(もちろんそれはデジタル的に処理されることもある)ことになります。

 世界史の教科書はどうしても概説になりますから、今あるようなものでも良いでしょう。

Th_515jdjxws_sx358_bo1204203200_ しかし、日本史の教科書はなるべく詳しいものにしたい。たとえば中学の歴史教科書で言うと、この竹田恒泰版最右翼教科書と、学び舎の最左翼教科書を両方読むのが一番勉強になりますね。

 学び舎の教科書は見本が学校にあるので、けっこう熟読しております。

 一方、検定合格版の自由社や育鵬社の保守系教科書も読みましたが、正直「面白さ」では学び舎に軍配を上げざるを得ません。

 充実した学習には「面白さ」が必須条件。学び舎の「面白さ」に勝てるのは、竹田恒泰さんの「検定不合格教科書」しかありません。

 来年度はついに合格しちゃいそうなので、この最終版「検定不合格教科書」は貴重でしょう。どこが不合格なのか赤線が入っていますから、ある意味中道な学問的視点も学ぶことができます。

 そのあたりについて、つまり検定の「案外良心的」な実態について、竹田さん自身が語ってくれている動画が今日公開されましたので、ぜひご覧ください。それこそ実に「面白い」ですよ。

 

 

 

 

20220531-93748 竹田恒泰さんとは、かつて富士吉田の居酒屋で飲んだことがありますが、まあ、とにかく感じたのは「ノーブル」さ。

 テレビでのハイテンションな毒舌は、あれは「神話的演技」であって、実際はとても穏やかで冷静、そしてさすがの品の良さであります。

 新しい「学校」ができた際には、ぜひ日本史の講師として教壇に上っていただきたいですね(一部の教育者は「教壇」という言葉も否定していますが)。

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            ともに学ぶ人間の歴史

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