『シン・ウルトラマン』 庵野秀明 脚本・樋口真嗣 監督作品
観てきましたよ。昨日の仏像トークにも登場したウルトラマン。
早くも大ブームが起きているようですが、平日の昼間ということでさすがにガラガラでした。
賛否両論があるというのは、どんな作品であれ当然のこと。
しかし、その賛否が自分の中にこんなにも自然に共存するというのは初めての体験でした。
一言で言えば、物足りない。しかし、やっぱり現代にウルトラマンが再臨するのを目撃できたという意味では感激。
そう、結局はウルトラマン世代の私たちは、その思い入れが熱く、そして熟成しているだけに、「新」ウルトラマンへの期待はそれぞれであり、それが完全に満たされることもそれぞれありえないので、こういう結論に至らざるを得ないのでしょう。
では、ワタクシの極私的な期待は何かというと、まさに現在のワタクシのテーマでもある「人類のために命を捧げる」ことの表現への期待でした。
そういう意味では、あまりにあっさり描かれており、いや私の期待するレベルからいうと描かれてさえおらず、正直がっかりでありました。
もちろん、それはこうしたヒーローものの宿命、「人類は結局神頼み」という問題提起につながっているわけで、描ききれないのは仕方ありません。
最終的に何ものにも依存できない、自分たちで解決しなければならない人類究極のテーマですから、まあ今回もまた原点に引き戻されたとも言えますがね。
その他、オタク的な観点や現代の社会問題的観点での考察は、私以外の無数の人たちがやってくれるでしょうから割愛します(語りたいことだらけですが)。
追記 でもどうしても一言だけ。「大きな春子ちゃん」!
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