バッハ 『ヨハネ受難曲(1725 第2稿)』
298年前の今日、バッハのヨハネ受難曲が初演されました。再来年は300年の記念イヤーですね。
今日は、あえて初演ヴァージョンではなく、翌年3月30日の再演版を聴いてみましょう。
ヨハネの改編史にはいろいろと謎があるんですよね。この第2稿だけは大幅な改修があって、第3稿と最終稿はほとんど初稿と同じ。詳しくは研究者は任せますが、私は鈴木雅明さんの「マタイ受難曲を発表しようと思ったが間に合わなかった説」が一番あり得そうな気がします。
あとは、ヴィオラ・ダモーレ奏者が二人揃わなかった。いや、ヴィオラ・ダモーレが二挺揃わなかったというのも可能性あり?
とういわけで、いきなり冒頭のあの序曲が、マタイの第1部の終曲になっていてビックリしますよね。やっぱり曲の頭の印象というのは重要です。
終曲のコラールも大編成になっており、荘厳なコラールで物語を挟むという意図は聞き取れますね。
新しく作曲された何曲かのアリアのうち、勢いのある「Zerschmettert mich」は特にいい曲ですね。かっこいい。
さて、このオランダバッハ協会の演奏、本当に素晴らしいですね。ルネ・ヤーコプスの指揮。オケには3人の日本人が。特にヤーコプス専属と言ってよい野入志津子さんがテオルボで全体を支えているのは嬉しいですね。
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