野球の不思議
この日は富士山合宿(大人の修学旅行)の1日目。
今回は全国から38名+αの方々がご参加くださりました。
中には憧れの元プロ野球選手(五輪日本代表金メダリスト)やテレビで拝見していたミュージシャンの方も。そして半分はありがたいことにリピーター。
まったく宣伝もしていないのに、口コミだけでこんな素晴らしい方々にご参集いただき恐縮です(現在400人待ちだとか)。
読者の皆様でご興味のある方はぜひメールください。すでに何人かの読者の方が勇気をもって(?)参加してくださっています。
さて、夜の宴会兼個人セッションで、その憧れの元プロ野球選手の方とじっくり話した内容の一つを紹介いたします。
まずぶっ飛んだ視点から。
宇宙には、ほかのスポーツ、特に球技は、似たものがあるんです。たとえばサッカーとかテニスとか。基本的に公平性、対称性を求めると同じような競技構造になっていくんですね。
あとは、喧嘩や戦争を模したもの、あるいは子どもの遊びが進化したものなども、似たものがたくさんある。ちょっと特殊な感じがするカーリングも、かなり似たものがあるんですよ。
ところが、野球のような競技は地球にしかない。それほどある意味不自然で、不公平で、非対称的なのです。
9対9で戦うと言っても、現実的には1対9の積み重ね。進塁が左回りなので左打者が物理的に有利。逆に守備では右利きでないと一塁以外の内野を守れない。
またインプレーの時間とタイムの時間のバランスも悪いと言えます。だからこそ、そこに頭や心を使うわけですね。
そして、棒を振り回して球を打つという行為自体が、ほとんどその衝突が点で発生するので事故性が高い。つまり偶然ホームランを打ってしまう、打たれてしまう確率が高い。
ほかにもいろいろあるのですが、こうした他のスポーツにない特殊な要素が、ある種の「メイクドラマ」を起こすわけで、そここそが野球の魅力です。
さらにベースボールではない「野球」には、こちらにも書いた「軍国主義」「軍隊文化」「武士道」「日本文化」が生きているので、そこも含めて私は「野球はスポーツではなく文化」と言うのです。
というわけで、プロ中のプロの方にこんな「講義」をしてしまうワタクシは相変わらず図々しいわけですが、かなり衝撃的だったようで一生懸命メモされていました(素晴らしく謙虚!さすがです)。
私はそんな野球が大好きであると同時に、今、本場アメリカのベースボールに「野球」が大きな影響を与えつつあることを誇りに思うのでありました。
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