『古典と新作に見る 能と聖徳太子信仰』 (武蔵野大学オンライン講座)
今年二月、期せずしてある方に「安宅の関」近くの超高級料亭にお招きいただいたのですが、その時に何かが降りてきたのでした。それからというもの、急に能「安宅」にはまってしまいました。
歌舞伎の勧進帳や、義経や弁慶を描いたいくつかのドラマを通して、あの日本人の大好きなストーリーはもちろん知っていましたが、その原作となった能「安宅」は鑑賞したことがなかったのです。
実はいまだ生では鑑賞していないのですが、YouTubeでいくつかの舞台を拝見いたしました。これは良い!
芸大で能を勉強している次女も、まだまだ「安宅」にはほど遠いところをさまよっている感じですが、さっそく謡本を借りて例の勧進帳の謡を練習してみました。
全くのシロウトが臨むようなモノではないのですが、まあ逆にシロウトならではの無鉄砲さ(高校の時にバッハの無伴奏をいきなり弾いたりしたのと同じ)で楽しんでおります。
さて、そんなこんなでYouTubeをいろいろ検索しておりましたら、この素晴らしい講座の動画に出会いました。
なんと、「安宅」と聖徳太子が結びついていたとは!
「俊乗坊重源」という僧名も謡っていたけれども、それが誰かなんて全然気にしなかった。東大寺の坊さんだろうな程度の意識でした。
そして、この講座の後半の、土岐善麿と喜多実による新作能「夢殿」。これも名前だけは知っていたけれども、全く触れる機会がありませんでした。それがこうして解説していただけた上に、富士山と黒駒のシーンを見ることができ、さらに最後の部分を仕舞で鑑賞できるとは。これも仏縁ですね。
両方ともに、ぜひとも生で鑑賞したいところです。今年もまだ聖徳太子1400年遠忌イヤーは継続していますからね。
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