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2022.03.24

バッハ 『無伴奏チェロ組曲』 シモーネ・リブラロン(ヴィオラ)

 

 に慌ただしくなりましたので、移動中聴いた音楽の紹介です。

 ヴィオラ版の無伴奏チェロ組曲。非常に興味深い演奏でした。

 私自身もチェロよりもヴィオラで弾くことが多いこの曲。ヴィオラでチェロの深さにどう対抗するかというのは大きなテーマでした。

 シモーネ・リブラロンのこの演奏は、初めてそうした「縛り」から解放された演奏だと感じました。

 ヴィオラならではの音色と響きを最大限に活かし、チェロのあの音の記憶から解放されていますね。

 残響の少なさから、私はテンポを上げてごまかすことが多かったのですが、この演奏はその逆のアプローチ。ゆっくりですね。非常に丁寧。

 そして、なんといっても、完全なノンヴィブラートが素晴らしい!古楽の勉強もされているのでしょう。開放弦も効果的に使っています。軽みのあるボウイングも見事ですね。

 まるでアコーディオンのような、いやバンドネオンのような音です。なるほど。

 バッハはヴィオラは弾きましたが、チェロは弾きませんでした。もしかすると、自身もこの曲をヴィオラで弾いたかもしれないのです。

 

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