『世界のニュースがわかる! 図解地政学入門』 高橋洋一 (あさ出版)
久しぶりに引っ張り出してきて読みました(眺めました)。ウクライナとロシアのことを復習するためです。
なるほど、よく分かりました。ロシアの南下の野望は変わらず続いているということですね。
そういう意味でも、日本にとっても対岸の火事ではない。ヒマラヤ山脈に阻まれる真南ではなく、西端と東端から南下するというのは、まさに地政学的には当たり前のことです。
高校の社会で「地政学」を教えるべきですね。いちおう、世界史と日本史と地理を履修しましたが、それらが全く有機的に結び付けられていなかったので、当時も全く興味がわかず、また今でもほとんど覚えていません。
そこで見えてくるのは、やはり日本が特別な環境にあるということですね。
このたびのロシアの侵攻を見ても、やはり海に囲まれている国は有利だということを再確認させられます。あんなふうに車列でじわじわというわけにはいかないわけですから。
だいたい、世界史上最強だったモンゴル軍でさえ全く侵攻できなかったのですから。
逆に言えば、逃げ道もないということ。国境を越えて隣国に助けを求めるわけにいかない。だから、竹槍で玉砕するか、国譲りするしかない。
昨日はウクライナの悲劇「ホロドモール」の映画を紹介して、ウクライナ人の深層心理に迫りましたが、いやもっと長いスパンで見ると、さらに根深い闇が見えてきますね。
モンゴルやトルコとの関係はもちろん、歴史的にロシアという大国の起点になったという矜持のようなものもあります。
こういう言い方をすると大変不謹慎ですが、結局、彼らの生まれ育った場所が地政学的に不運だったし、私たちは正直ラッキーだったということでしょうか。そこを認識しないと、単なる共感や憐憫や、一方で反感をもってニュースを見ることになります。では、幸運な私たちは何をすればいいのか。
それは今、研究中です。
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