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2022.03.05

私たちが見ている世界は脳が「過去15秒間」を平均化した映像だった

Th_unknown_20220305112801 ちらの記事が面白かったので紹介します。

 私はことあるごとに、「過去よりも未来の情報にアクセスせよ」と言っていますが、これは本来の脳の機能(とされるもの)からすると非常に難しいことのように感じられるようです。

 この記事で書かれているように、特に視覚情報については、私たちの脳は過去15秒間を重視し、それらを平準化して「今見ている」と勘違いしているのが普通です。

 写真が私たちにとって案外リアルではない(芸術性があったりする)のも、そこに理由があるわけです。

 実はこれは視覚に限らず、いわゆる五感全てがそのような情報処理システムになっており、そういう意味で、私たちが感じている「今」はほとんどが過去であることがわかります。

 さらに記録された文字や映像、音声などが溢れるデジタル社会になっていますから、ますます私たちの脳みそは「過去」の情報で埋め尽くされていきます。

 私はわかりやすく、「過去はウンコ」という言い方をよくしますが、そういう意味では私たちの脳みそがウンコでいっぱいになっていることになりますね。

 特に(学校でほめられる)記憶力のいい人たちの脳みそはウンチで膨れ上がっています。それを「蘊蓄(ウンチク)」と言います(笑)。

 「蘊蓄」の「蘊」は「積む」という意味です(私のペンネーム蘊恥庵庵主は「恥を積む」ことから来ています)。「蓄」は言うまでもなく「たくわえる」。

 というわけで、私はそうしたウンチク状況を憂えて、その過去情報を水に流して空き容量を増やし、未来からの情報をそこにダウンロードせよと言っているわけです。

 その一見難しいと思われる方法については…合宿等で直接お話します。

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