『グリーンブック』 ピーター・ファレリー監督作品
娘が観ていたのをチラ見していたのですが、最後はどっぷり浸かってしまいました。
たしかにアカデミー作品賞獲っただけのことはありますね。重いテーマが軽みの中にうまく希釈されていて後味の良い作品となっていました。
時代の常識というフィクションの中で、結果として(ブルースではなくクラシックを弾くなど)自らもフィクションに陥ってしまったシャーリーに対し、時代を越えて最強だったのは結局トニーという、人情味と家族愛あふれる「賢くなさ」だったというのは、私たちにとっても救いとなります。まあ、日本で言えば「寅さん」ですな。
そうそう、寅さんシリーズをハリウッドで翻案して作ればいいのになと昔から思っています。こういう時代だからこそいいのでは。
生き強さというか、危機管理能力というか、優れた「死なない力」というか、そういうものを持っているということでいうと、トニーはうる星やつらのあたるみたいだなとも思いました(笑)。
実話として見ると、黒人として音楽を通じて南部の意識を変えようとしたドン・シャーリーの勇気に心動かされますね。
ドン・シャーリーの演奏を聴いてみましょうか。クラシックとジャズの両方の才能を味わうことができるという意味で、「地獄のオルフェ」によるインプロヴィゼーションはいかがですか。
Amazon グリーンブック
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 『シン・ウルトラマン』 庵野秀明 脚本・樋口真嗣 監督作品(2022.05.19)
- 笑点神回…木久蔵さん司会回(2022.05.15)
- 『教祖・出口王仁三郎』 城山三郎(その7)(2022.05.09)
- NHKスペシャル 『東京ブラックホールⅢ 1989-90魅惑と罪のバブルの宮殿』(2022.05.01)
- 尾崎紀世彦 with 雷様(2022.04.23)
「音楽」カテゴリの記事
- マカロニえんぴつ 『星が泳ぐ』(2022.05.17)
- THE BOOM 『島唄』(2022.05.16)
- 笑点神回…木久蔵さん司会回(2022.05.15)
- 『フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集』 ユアン・シェン(クラヴィコード)(2022.05.02)
- NHKスペシャル 『東京ブラックホールⅢ 1989-90魅惑と罪のバブルの宮殿』(2022.05.01)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- THE BOOM 『島唄』(2022.05.16)
- NHKスペシャル 『東京ブラックホールⅢ 1989-90魅惑と罪のバブルの宮殿』(2022.05.01)
- ひろゆき&成田悠輔(&パンダ)vs 泉健太 立憲民主党代表(2022.04.10)
- 菅義偉 前首相を正しく評価せよ!(2022.04.04)
- ゼレンスキー大統領の国会演説をキエフ市民はどう聴いたか(2022.03.26)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- みうらじゅん×山田五郎 『仏像トーク』(2022.05.18)
- マカロニえんぴつ 『星が泳ぐ』(2022.05.17)
- THE BOOM 『島唄』(2022.05.16)
- 出口王仁三郎 「天災と人震」(『惟神の道』より)(2022.05.14)
- ジャンボ鶴田さん23回忌(2022.05.13)
コメント