『グリーンブック』 ピーター・ファレリー監督作品
娘が観ていたのをチラ見していたのですが、最後はどっぷり浸かってしまいました。
たしかにアカデミー作品賞獲っただけのことはありますね。重いテーマが軽みの中にうまく希釈されていて後味の良い作品となっていました。
時代の常識というフィクションの中で、結果として(ブルースではなくクラシックを弾くなど)自らもフィクションに陥ってしまったシャーリーに対し、時代を越えて最強だったのは結局トニーという、人情味と家族愛あふれる「賢くなさ」だったというのは、私たちにとっても救いとなります。まあ、日本で言えば「寅さん」ですな。
そうそう、寅さんシリーズをハリウッドで翻案して作ればいいのになと昔から思っています。こういう時代だからこそいいのでは。
生き強さというか、危機管理能力というか、優れた「死なない力」というか、そういうものを持っているということでいうと、トニーはうる星やつらのあたるみたいだなとも思いました(笑)。
実話として見ると、黒人として音楽を通じて南部の意識を変えようとしたドン・シャーリーの勇気に心動かされますね。
ドン・シャーリーの演奏を聴いてみましょうか。クラシックとジャズの両方の才能を味わうことができるという意味で、「地獄のオルフェ」によるインプロヴィゼーションはいかがですか。
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