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2022.03.03

FACT LOGICAL『日本の“教育問題”を大激論!(1)』(日経テレ東大学)

 

 かなか面白い討論だったのですが、これって「日本の教育問題」というより「日本のエリート教育問題」ですよね。

 今、実はちょうど「日本のエリート教育」について大革命を起こそうとしているアメリカ人の方と、いろいろ意見交換したり、現実にその革命を起こすにはどうすればよいかを検討中です。

 ちなみに私は、エリートではない層の教育革命の方に興味があって、そちらはそちらで秘密裏に粛々と進めているところです。

 そうした中で、一つ強く感じるのは、この討論でいみじくも松本さんが述べているように、「ジグソーパズル」型の学校や入試も必要だということです。

 革命というと、現存のものを全て否定して抹殺し転覆を謀るようなイメージがありますが、それは共産党革命であって(笑)、実際には「レゴ型」教育のシステムを新たに作り、選択肢を増やすということであって、既存の「学校」や「入試」は残ってもいいと思っているのです。

 そう、エリートにはたしかに「レゴ型」の社会貢献をしてもらいたい。しかし、一方で「ジグソーパズル型」の仕事が社会のほとんどを支えているのも事実ですから。

 しかし、いったい誰がその「エリート」なのか、それを見極めるのも現状では難しく、結局この討論で想定されているような人たちも、試験の偏差値が高い人になってしまいそうですよね。

 そのあたりの見極め、そして自己に対する評価は、義務教育の中でやらねばなりません。そうすると、やはり小学校、中学校の先生に意識革命を起こさねばならないことになります。これは大変なことです。

 私の構想も、義務教育(中学まで)は現在のままで、中学卒業以降の選択肢を無数に増やすものなのですが、いくらそういう場を用意できたとしても、正しく評価したり、導いたりする人がいないと、その選択肢を間違えてしまい、結果として今よりも不幸な若者を生んでしまう可能性があります。

 うむ、そういう意味では、やはり「革命」を起こさねばならないのでしょうかね。とにかくその優れたアメリカ人の方とも話しているのですが、文部科学省の外で教育しないと始まりません。文科省の唱える教育改革なんて周回遅れの小手先のものでしかありません。

 社会との連携で考えるなら、やはり経済産業省かなあ。会社の入り口(採用基準)が変わると、下流の学校が順々に変わっていきますから。

 というわけで、エリート教育の「次回」にも期待いたしましょう。

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