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2022.02.13

釈徹宗 『仏の心を稽古する』

Th_-20220214-135119 仏…普通の方は「ぜんふつオープン」などを想像するのではないでしょうか。

 今日の話は「ぜんぶつ」です。全日本仏教会の会報が「ぜんぶつ」なんです。

 ところで、フランスが仏って、考えてみると変ですよね。仏国とか仏国土みたい(笑)。

 もちろん「仏蘭西」の略で「仏」なんですが、現在中国では「法蘭西」と書きます。大昔は中国でも「仏蘭西」だったのですが、中国語の方言の発音の問題やらいろいろありまして、現在はより「France」に近い「法蘭西」に落ち着いたと。

 日本語では「法」より「仏」の方が「フ」に近いからでしょうか、いろいろ紆余曲折あったようですが、結局「仏蘭西」が一般化しました。で「仏の国」になってしまった。全然仏教国じゃないのに。

 まあ、そんなこと言ったら、「英」も「独」も「伊」も「露」も「西」も変だということになりますよね。アメリカなんて「米」ですよ「米」(笑)。全然お米の国じゃないのに。

 「アメリカ」は「亜米利加」ですから「亜」かと思ったら、「亜」はすでに「亜細亜」で使われていたから、二番目の字をとって「米」。

 だから米(こめ)の国日本の兵隊さんが「鬼畜米英」と戦って英霊となっているという、結局敵か味方かよく分からん事態になっていたのです。

 ちなみに「米」を「メ」と読むのは、基本「亜米利加」の時だけです。音読みは「ベイ」と「マイ」。なんだか変な話ですよね。さらに「メートル」とも読ませたりする。rice、America、meterが全部「米」とはいかに。外国人の日本語学習者は困惑するでしょうね。

 ついでに「よね」という読みは、「いね」の転訛ではないかと言われています。名前では「米」は「よね」と読むことが圧倒的ですね。米田さんとか。ちなみに「コメダ珈琲」の「コメダ」は「米田」ではなく「米太」です。「米屋の太郎」の略だとか。創業者の加藤太郎さんの実家がお米屋さんだったからです。

 うわぁ、めっちゃくちゃ寄り道しちゃいましたね。今日のメインは「米」ではなくて「仏」でした。

 はい、その「全仏」という雑誌の1月号に載っていた、釈徹宗さんの講演録がとても勉強になったので紹介しようと思っていたのです。こちらからお読みください。

 機関誌『全仏』

 仏の心を稽古する…二項対立の罠、柔軟心の大切さ。まさに仏の智慧に学ぼうということですね。古くて新しい智慧。

 「稽古」という言葉については、かつてこちらに書きました。

 稽古とは

 こういうご時世だからこそ、私も「仏の心」を稽古したいと思います。

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