キム・ヨンジャ 『アモール・ファティ』
ちょっと週末忙しくしており、更新が遅れました。
で、ここのところの80年代シティ・ポップから突然のキム・ヨンジャです(笑)。
いや、実はつながりがありまして。それはまたのちほど。
最近は、ウチの娘たちや家内も熱中してるんですが、とにかくK-POPが世界の音楽シーンを席巻しておりますな。まあそれなりに実力があるので私も納得しているとはいえ、いつのまにこんなふうに日韓が逆転したのかなと興味さえ湧くわけですね。
私にとっての韓国ポピュラー音楽はやはり「ポッチャック・テクノ(ディスコ)」に始まります。イ・パクサ(李博士)ですね。正確に言うと90年代に入っていましたか。
次がソテジワアイドゥル。これはCDを買ってきました。今でもK-POP界ではカリスマ的に尊崇されているグループです。
私はそこからいきなり伽耶琴の世界に行ってしまったので、あまり韓国のポピュラー音楽は聴かなくなっていたんですね。で、今の隆盛が突然襲ってきたと。
というわけで、今日からそのK-POPの系譜をさかのぼりつつ復讐…ではなくて復習してみようと思うわけです。
そうしますと、このキム・ヨンジャの「運命の愛」は第一に紹介しておかねばなりません。なぜなら、ここに日韓ポピュラー音楽史が象徴的に表現されていると思うからです。
日本ではあまり話題に上がりませんでしたが、この「アモール・ファティ」、韓国では400万ダウンロードですか、若者にも大ウケしたようですね。意外といえば意外。
言うまでもなく、キム・ヨンジャは日本で活躍していた演歌歌手。離婚して韓国に帰ってのちは、日本帰りということもあって、なかなか向こうでは認知されませんでした。日本の歌、禁止でしたしね。
それが、この曲で大ブレイク。そして上の動画は韓国版紅白、年末のKBS歌謡祭では大トリを務め、この盛り上がり。私は全然わかりませんが、娘が観ると、BTSはじめ韓国のスターが勢揃いでノリノリなんだそうです。娘も大騒ぎでした(笑)。
で、この曲、2013年に発売されたものが5年くらいかけてヒットしたようです。お聴きになってわかるとおり、これはEDMとか小洒落た呼び方するよりなにより、正統韓国演歌テクノですよね。正直いいと思います。
なるほど、今やBTSがアメリカでカッコつけてますが、国民の基本的な音楽センスはこっちなんですよね。安心しました(笑)。これ、日本でももっとプッシュした方がいいのでは。キム・ヨンジャ自身も、この曲の大ヒットは日本時代のおかげと言っているようですし。
これがきっかけで、日本での大ヒット曲たち、たとえば「北の雪虫」や「命火」が歌えるようになるといいですね。
それにしてもすごい歌唱力だ。マイクの位置をおっかけるだけでも盛り上がりますよ。
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